あなたside
3日目の仕事も無事終えて、いよいよ東京に帰ります。
今回の出張を通して、いろんなことに気付いた。これはるぅとくんたちにも教えてこれからも仕事に役立てたい
それと自分の気持ちにも気付いた
私、さとみさんが好き
さとみside
あなたとふたりきりの出張の時間が終わってしまった。長かったような短かったような…
相変わらずあなたはオレのこと意識してなさそうだけど、今回の経験が仕事に繋がるのだったら先輩として嬉しい
電車に乗りながら景色を眺めていると、
肩に重みを感じた
疲れて眠ってオレにもたれてしまったらしい。
寝息が聞こえる
だんだん景色が見覚えのある景色に変わっていき、オレたちが降りる駅に着いた
次の日
あいつ…逃げやがって…
でも、間違いなくるぅとよりオレとのほうが仲良くなったと思う。
でも、また距離が遠くなるのはその時誰も思っていなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。