もう私が認めるまで言い続けるつもりなんだろうか…
それからもきゅんちゃんはわざとらしく私の目の前でさとみくんといちゃつくことがあったけど、さとみくんは全くなびいていないようで安心した。
約二週間後
私はいつも、3時くらいにはひとりでカフェスペースへ行って休憩を取るのが楽しみで、今日もカフェスペースへ行ったときだった
いつも誰もいないカフェスペースに誰かがいて、覗いてみると、
きゅんちゃんがさとみくんの首に手をかけて、ふたりでキスをしていた
すると、ふいにきゅんちゃんが振り返って
私は思わずその場を逃げてしまって、オフィスへダッシュで戻った
ドン!と誰かにぶつかってしまった
さとみ先輩という言葉に私は今まで我慢していた涙が溢れてきた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!