第2話

日曜日はオーナー特製定食を。
81
2020/01/15 00:04
きおら(オーナー)
いらっしゃい、ようこそ星空屋へ。今日もおつかれさま、よく頑張ったね


ニコッと笑顔で迎えてくれるオーナー。

春夜
ありがとうございます。…星空屋は喫茶店ですか…?
きおら(オーナー)
そうだよ〜。僕が相談に乗ったりお話をして、お客様が明日も頑張ろうって気持ちになれるように願って完成した喫茶店なんだ〜
きおら(オーナー)
夜にオープンするから星空屋。その日の夜は良い"夢"が見られるって評判良いんだよ〜?
春夜
良い夢…ですか


心配事が多く、明日が不安で良い夢を見たいなどを考えたことがなかった。
きおら(オーナー)
ん〜?もしかして夢をあまり見ないタイプ?
春夜
…どうなんでしょう。…不安なことがあると、次の日が心配なのでそのことしか考えられなくて…
きおら(オーナー)
うんうん、分かるよ〜。だからこのお店にも色々工夫があるんだ〜
春夜
工夫?
きおら(オーナー)
うん。まずはオープン時間。大体夜になると明日に近づくから不安が大きくなるでしょう?だから星空屋は夕方の5時からオープンするんだ〜
きおら(オーナー)
不安になった気持ちをここで話して帰れば不安も減るかもしれないでしょ〜?
春夜
確かに、だから今さっき開店準備していたんですね
きおら(オーナー)
そうそう〜、後は星空屋のオープンしている曜日。休み明け前は不安なことが募りやすいから日曜日、次の日にどうだったかお話を聞く為に月曜日、最後1週間どうだったか聞く為に金曜日
きおら(オーナー)
日曜日、月曜日、金曜日にオープンします〜
春夜
色々と考えてるんですね…でも他の曜日にも営業できるのになんで週3日なんですか…?
きおら(オーナー)
それは…
きおら(オーナー)
面倒くさいから〜っ♪
春夜
えぇ…
きおら(オーナー)
えへへ〜っ、まぁまぁ。週3日でもなんとかやっていけてるから〜


オーナーはおっとりとしていて、優しく頷いてくれるからなぜか落ち着く。


きおら(オーナー)
あ、そう言えば名前を言ってませんでしたね
きおら(オーナー)
オーナーのきおらです〜貴方のお名前は〜?
春夜
えっと…春夜、…時雨春夜です
きおら(オーナー)
しぐれ はるや君ね〜…あ〜っ!!
きおら(オーナー)
今日の定食はしぐれ煮でもいいね〜、…よし、今日はしぐれ煮にします〜♪春夜君の名前で思いついたよ〜
春夜
定食とかは気まぐれなんですか…?
きおら(オーナー)
作りたいものを作るって感じかな〜っ、あ、飲み物はちゃんとメニューあるからねっ!


ほらっ、と渡された手書きのメニュー。
コーヒーやホットミルク、王道なメニューの中、ジンジャーココア、ジンジャーアップル、カモミールティーなど、珍しいものもある。

きおら(オーナー)
ジンジャーココアとか、カモミールティーは人気だよ〜、体も温まるし、リラックスできるんだ〜っ
春夜
ジンジャーココア、美味しそうです…!
きおら(オーナー)
ふふっ、じゃあきおらさんが食後にお出ししましょう〜♪
きおら(オーナー)
その前に、しぐれ煮作るから少しお待ち下さい〜
春夜
はいっ


手際よく料理を作るきおらさん。

まずは生姜を千切りにし、次に薄切り牛肉を食べやすい大きさに切っていく。
生姜と牛肉を鍋に入れ、肉に火が通るまで炒めたら醤油、砂糖、料理酒を入れる。軽く混ぜてから水分が飛ぶまで煮詰めてしぐれ煮の完成だ。

きおら(オーナー)
話をするにはお腹も幸せで満たされないとね〜っ、しぐれ煮はご飯がとっても進むよ〜っ
きおら(オーナー)
はい、しじみ汁とご飯もどうぞ。きおらさん特製しぐれ煮定食です〜、幸せで満たされてください〜


コトッと置かれたしぐれ煮定食。
とても美味しそうだ。

春夜
いただきます


甘辛いお肉がご飯にあって美味しい。


きおら(オーナー)
〜♪
春夜
…?どうしましたか?
きおら(オーナー)
お客様が僕のご飯で幸せになってくれるのが嬉しくてね〜、ついつい見つめちゃった〜
春夜
っ!…とっても美味しいです!
きおら(オーナー)
嬉しいなぁ〜、まぁ焦らず焦らず、ご飯食べ終わったら相談のるからね〜
春夜
ありがとうございます!