海人side
「ねぇ、ちょっといい?」
後ろから声をかけられて振り向くと
知らない女子数名がいた
この人たち…どっかで見たことあるなぁ、
女「さっきの見てたんだけど」
女「あなた、廉様と喧嘩してたでしょ」
思い出した…
この人たち廉のファンクラブの人だ…
なんかこれ…やばそうじゃね?
女「廉様に抱きしめられてたけど」
女「好きとか嫌いとか、あなた廉様の何なの?」
女「廉様は私たちのものなんだから、手出さないでくれるかな?笑」
女「…は?」
女「なんなのよあんた…!」
気が高ぶって、俺に向かって手を振り上げた
男が女の子に手をあげるわけにはいかないから、
歯を食いしばって目をつむった
.
.
女「廉様!?/////」
女「わ、私たちは廉様のために…」
女「え…、」
女「れ、廉様…♡」
この人たち廉にキツいこと言われて目がハートになってるし…
てか、廉がこんなに本気で怒ってるの初めて見た…
急に喋れなくなった
というか、口が動かなくなった
廉の唇が触れているせいだった
それって、俺のため…?
俺が傷つかないように振ってたってこと…?
そんなかっこいいこと言われたら、
もっともっと、好きになっちゃう…//
next…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!