海人side
岸くんがキッチンに立ってすぐ、
中華の素の匂いが鼻を突く
きっとこの香りはいつものチャーハンだ
俺と岸くんは付き合ってる
今日は岸くんの家でお泊まりデートのはずだったけど
急遽マンガの締め切りが早まったらしく、
今急いで仕上げているところ
俺の仕事を甘んじているような発言に
腹が立って声を張り上げてしまった
.
玄関の扉に手をかけると
強い力で腕を掴まれた
乱暴にベッドの中に引きずり込まれた
無理やり上に跨ってくるから
身動きが取れない
気持ちいとか…感じてるって認めるなんて、
俺が負けたみたいじゃんっ、
悪いの岸くんだし、絶対謝んないし…っ!
でも…どうして…?
いつもより感じちゃう…///
あっという間に快楽に飲み込まれた俺たちは
お互いに意識が飛ぶまで腰を振り続けた
岸side
朝の日差しで起きると
隣に寝ていたはずの海人がいないことに気付いた
ダイニングテーブルで
俺が昨日作ったチャーハンを食べていた
そんな海人を
後ろからゆっくり抱きしめた
end
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんだこの話、笑
新たな駄作を生み出してしまった、笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。