第6話

北 斗 が 変 わ っ た あ の 日
11,064
2021/03/28 11:05
北斗くんが変わった日は突然来た。


その日は久々に北斗くんと動物園デートをしたの。























































『ね!見てよ北斗くん!!トラでっかい!!!』




松村「だな笑、あ、あっちにもなんかいるよ?
行ってみよっか」




『うん!』




松村「うわ、こいつあなたみたい笑」




『なにそれ!!酷い!私ナマケモノじゃないし!!
そんなこと言ったら、、北斗くんあれじゃん!』




松村「え、ライオンなの?ありがとう笑」




『え、、喜んだ、、。なんで喜ぶの!?』




松村「ライオンってかっけーじゃん笑」




『ふーん、、』




松村「俺に勝とうなんて100年早いかもな笑」




『むかつく、、!!』
















































やり取りなんてあの頃から何一つ変わってなくて、


でもこれがお互いすごく楽しくて、


落ち着いて、でもある時事件が起きた。














































松村「あなた俺ジュース買ってくるからここで待ってて」




『分かった!』








































北斗くんがジュースを買いに行ってる時、


私は1人で椅子に座って待ってたんだけど、


なんか男の人3人組がジロジロこっち見てくるんだよね。


なんだか気持ち悪い、離れたかったけど待ってろって言われてるから。


そんなこと思ってたら3人組が近づいてきたんだ。
















































「君一人なの?」




『違います、彼氏と、。』




「ふーん、いないけど?もしかして逃げられちゃった?笑」




『ち、違いますから!!ジュース買いに行ってt』




「ま、どーでもいいんだけどさ、俺らと来なよ」




『彼氏いるんで、』




「ほら、早く〜笑」




『いや、、やめて!』




「んだよ、うぜーな、早くこっち来いよ!!!」





































男の力になんか勝てるわけがなくて、


もう私無理だって思ってた。


でもその時北斗が助けに来てくれたんだよね。
























































松村「てめー何勝手に俺の彼女に触ってんの」




「あ?お前か?彼氏は」




松村「そーだけど何。早くあっち行ってくんね?」




「随分可愛い彼女ちゃん持ったね〜、
君には似合わないんじゃない?笑」




松村「お前らの方がよっぽどこいつに似合わないと思うけど笑」




「んだよ、てめー!!」




松村「いいの?手なんか出しちゃって
警察呼んじゃおっかな〜笑」




「っち、行くぞ」





















































年上の怖そうな人にも関わらず、


堂々と守ってくれて、その姿に改めて惚れちゃって、


それと同時に怖かったのか生理的に涙が出てきて、


北斗がぎゅって優しく包み込んでくれたんだよね。













































松村「あなたごめん、俺もう我慢できないかも。」




『え、?なに、、が。』




松村「他の男に見られたくないんだよね、」




『見ないよ、?』




松村「そーじゃなくてさ、なんてゆーの、、
ごめん、ちょっと目瞑って」




『え?』



















































目を瞑ると北斗くんの甘くて柔らかい、優しい感触が唇に触れた。


これが私のファーストキス。


そして、北斗くんがデレになるきっかけになったのです。

プリ小説オーディオドラマ