『ねね、北斗くん』
松村「どーした?」
『私さ、アルバイトしたいなって』
松村「え?」
『前1回北斗くんに言ったじゃん?』
松村「うん、ダメって言ったよね?」
『言われたよ?でもさ、
私ももう23だよ?アルバイトぐらいしたいな』
松村「怖い目にあったらどーすんの?
俺いないんだよ?なんかあった後なんてどーしよーもできないんだから。」
『だって、将来お仕事だって就きたいし、
お金だって必要になるじゃん?』
松村「お金なんて俺が全部準備すればいいだけだろ?
あなたは俺の事だけを想っとけよ。」
『っ、、、ってない。』
松村「なに?」
『北斗くんなんっも分かってない!!!!!』
松村「は?」
『お金の問題だってあるけどさ!
私だってやりたいお仕事があるんだよ!!
そのために今大学院通ってるんだよ、!
私だって社会に出たい、お仕事してみたい。
なのになんでダメなの?意味わかんない!』
松村「俺はあなたのためを思っt」
『なんも思ってないじゃん!!』
松村「なにそれ、なら勝手にしろよ」
『言われなくてもするよ!!………北斗くんのバカっ、!』
ガチャン
松村「っんだよ、それ」
北斗くんと喧嘩なんて初めてした。
悪いこと言っちゃったなって。でも、お仕事したいのはホントの事。
私だって任せっきりにしたくない。
なのに、、なんもわかってないんだから。
私だってやろうと思えばできるし。
この後どーしよ。
「あれ、どーしたの?」
『っ、、ジェシーくん、』
ジェ「大丈夫?なんかあったんだよね?」
『北斗くんと喧嘩しちゃって、、』
ジェ「あー、とりあえず俺の家いくか?
雨降りそうだし」
『ありがとうございます、。』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。