愉快とばかりにしわくちゃの顔を一層しわくちゃにして観ている。
スーツに眼鏡。いかにもという男かが少しお説教ぎみに一言言った。
怪訝そうに翁と呼ばれるその人に向かって言った
システムの管理者としては長いほうだった。
世界ではこの世界が実権を握る中、この
国は珍しいほど分離している。
どちらかといえばメイン以外は管理者が数名。でnight riderが数名であった。
新しい時代が来ればシステムを変わらなければならない。
そのために自由にこの世界で思う通りに行き来し、少し世界が作れる特権を与えた。
統べる王である翁は
いつか代わる時代を察するためにあらかじめ候補者には理解させた上でnightdiverを採用するのだが
今回だけは違った。
というより
予測不可能の事態が起きたのをそのまま放置している
という感じだった。
楽しそうに観ている彼にやれやれとため息が出る
眼鏡の男性は諦めるしかなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!