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第34話

34
673
2018/08/15 14:33
僕は……





悪魔から教えて貰った


この言い伝えを
やるべきか…







やらないべきか……






手紙でもあるが……実はこれは

















願いを叶えてくれるメッセージとも言われている





その代わり代償が待ってる…気がする



悪魔が「代償が待ってる」とは言ってなかったが、僕にはそんな気がする

















どんな代償か…勿論、僕にも分からない




だけど……どんな代償があろうとも

















…転生した後とも……













僕は










君の幸せを願う
エレン
エレン
☆゜'・:*:.。※∠\(*´ω`*)
















もしも生まれ変われるならば…




















エレン
エレン
またここで逢おうね


























水平線の彼方へ消えていった



















リィ
リィ
アレン、何を投げていたの?
エレン
エレン
なんだと思う?
リィ
リィ
自分の魂の一部?(笑)










僕の魂の一部……






ある意味あってるかもしれない
エレン
エレン
そう…かもね(笑)
リィ
リィ
冗談で言ってたつもりだったんだけど(笑)
エレン
エレン
冗談でも、あってるものはあってるんだよ
リィ
リィ
そうね
リィはどこか上の方を見つめてる













リィ
リィ
エレン
エレン
リィ
リィ
…私、星になってみたいな
エレン
エレン
星?
リィ
リィ
うん…こうやって星を見てると、いつも思うことがあるの
リィ
リィ
私たちを見ている星たちは、どんな気持ちで見守っているのでしょうか?
エレン
エレン
リィ
リィ
…いつかこの星から見下ろしてみたい


あの「悪ノ娘」のような傲慢ではなく…皆を優しく見守っていたい…のじゃ
エレン
エレン
リィ
リィ
わらわはずっと後悔しておる…

─何故あの時、皆の幸せを大事に出来なかったのだろう─
リィ
リィ
わらわは「王女」という最高の立場で、国ごと動かせる最大の「権力」を持っていた
リィ
リィ
本来ならば皆の幸せの為に「権力」を使うどころが、自分自身の欲望の為に使ってしまった…
リィ
リィ
わらわは…自分の欲望が叶うのが凄く嬉しくて、楽しくて…
でも、それが…皆を傷つけてしまった
エレン
エレン
……
リィ
リィ
エレン、これが「王女」からの─「悪ノ娘」からの最後の命令になるであろう…
リィは僕に何かを差し出してきた






─それはクラリスが落としていたナイフだった
リィ
リィ
エレン…お主の手で…わらわを殺れ…!
エレン
エレン
?!
な、何を仰れるのですか?!
リィ
リィ
やはり、わらわのような悪事に手を染めた者が生きて良いなんておかしい…のじゃ!
エレン
エレン
そんなことはありません!
生きていて悪いことはありません!
リィ
リィ
ダメなのじゃっ!わらわの命令で処刑された人が何十人もいる…そんな野蛮な者がいたら人々は怖がるであろう…
エレン
エレン
…そんなことして、あなたは人々の冷たい目線から逃げたいだけでしょう?
リィ
リィ
違う!そんなことはない!
エレン
エレン
口ではそう言っていても、あなたの心のどこかではそう思ってらっしゃないのですか?
リィ
リィ
………
リィ
リィ
…もういい!エレンがやらないならわらわがやるのじゃ!
エレン
エレン
?!
エレン
エレン
ダメです!お止めください!
……刹那、誰かに押された感覚がした後、私の体は宙に浮いた
リィ
リィ
…ッ?!

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