今日は月曜日・・・
風晴君との、デート
楽しかったなあなんて思いながら、
教室に入ると、私より先に来ていた
月奈が、そわそわと落ち着かない様子で
座っていた。
月奈は、張り切りながら
そう言った。
こういう、月奈の明るい性格
頼もしくて好きだ。
時間が過ぎていき、朝のホームルーム
が始まった。
先生がそう言うと、教室の扉が
開き、一人の男子生徒が入ってきた。
彼のおじぎと、同時に
ほぼクラスの大半の女子の黄色い声援が飛んだ。
「よろしく〜!!」
「よろしくね〜」
「周君〜カッコいい♡」
私の、隣?そんなことを、思っていると
周君が、横にストンと座り、
「これからヨロシクね」と軽く頭を下げた。
昼休み_____
慌てて月奈を、抑え込む。
はたから見れば、女子同士で
ジャレ合ってるみたいに、
見えているだけだろうけど。
イケメン風に声を下げた
月奈が、あははと笑いながら
廊下に出て行く。
ようやく静かになったと思ったら、
今度は周君が教室に戻ってきた。
意外にも、周君に
声をかけられたのは、私らしい。
周君の表情が、一瞬変わった様に
見えたけど、すぐさま王子様スマイルに
戻り、私の横の席に座っのだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。