ミーオ「………………あれ?」
パチリと目が開けたが、知らないところにいた。
ミーオ「ここは、保健室……か?って、いたた……」
そうだ。何かがオレの頭に……うーん。それでオレ……。
倒れたのか……?運んでくれたのは……ラギー、かな。
とりあえずラギーのところに戻って…………ん?
誰か話してるな……。
モブ「俺にもよくわかんねぇんだよ」
モブ「コイツと話しながら歩いてて…………気付いたら階段から落ちてたっていうか」
……なんの話しだ?
オレは何となくその話が気になって聞き耳を立てた。
話が終わって、保健室から人が出ていったから、慌てて追いかけた。
ミーオ「なぁ、お前ら!」
人と獣がいたが、人の方の肩を叩いた。
???「えっ、ハイ。なんですか?」
???「オレ様達は忙しいんだゾ!」
ミーオ「ご、ごめんな。聞き込みをしてるみたいだったから、何かあったんじゃないかと思って」
この獣、話せるのか……。
ミーオ「あ、オレはミーオ・イーゾラ。お前らは?」
監督生「か、監督生のユウです。こっちはグリム」
グリム「お前も子分にしてやってもいいゾ!」
ミーオ「わかった、よろしく!子分にはならんけど!……それで、何があったんだ?」
ユウは「実は……」と話しだした。
ミーオ「事件……かぁ。怪我……。何か凄い調査してるなぁ」
監督生「あはは……はぁ」
グリム「学園長が面倒事をオレ様たちに押し付けてきたんだゾ!」
ユウは疲れきった顔をしている。グリムは怒ってて……。
ミーオ「オレも手伝う!一緒に解決しよう!な!」
監督生「ええ!いいんですか!?」
グリム「本当か!?」
ミーオ「もちろんだ!調査は続けるのか?役に立てるよう、頑張るからな!」
オレが笑いかけると、ユウはホッとした表情になった。
本当に役に立てれるよう頑張らないと……。
監督生「ありがとうございます!次は……ポムフィオーレ寮生の人ですね」
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グリム「なあなあ。お前、こないだ大怪我しかけたヤツだろ?ちょっと話きかせてくれよ」
グリムがポムフィオーレ寮生に話しかける。
モブ「いきなりなんなんだい、キミたち」
モブ「彼はマジフト大会に最高のコンディションで出られないことに傷ついているんだよ!」
あちゃぁ……。グリムの言い方に問題があったのか……?
モブ「なんて無神経なんだ!傷口に塩を塗り込むような真似を。決闘だ!手袋を拾いたまえ!」
ポムフィオーレ寮生はいきなりそう言うと、床に自分の手袋を落とした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!