第34話

第22話
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2021/06/08 10:44
ラギー「マドル……?あげたって……!裏口入学じゃないスか!!」



学園長、うらやまs……じゃなくて……。




ラギー「何やってんスか!?そんなの、マドルの無駄遣い……」



ミーオ「ラギーと初めてあった日も、オレ、マドル渡したぞ。忘れたか?」




ミーオにそう言われたオレは黙った。



そういやオレも、ミーオにマドルあげるからって言われて家にあげたんだっけ……。



それと同じで、学園長も、ミーオにマドルあげるからって言われて入学を許可したんスね……。



って、考えてみたけど、結構、学園長クズッスね。オレが言えることじゃねえけど。




ミーオ「だから、オレの寮を決めに闇の鏡の所行こうとしたんだけど。その前にラギーに会いたいなーって思ってさ!」



ラギー「あぁ、そうッスか……。どこの寮に入るのか気になるッスね」



ミーオ「そうなんだよ!あらかじめ寮の説明?とかは学園長に説明されてるんだけど、どこに入るか分からないから、ソワソワしてる!」




確かに。見るからにソワソワしてて、頬の熱が上昇しているのがわかる。



ミーオ「ラギーはどこの寮なんだ?」



ラギー「オレは、サバナクロー寮ってとこッス」



ミーオ「あっ!あそこだ!獣人が沢山いる……不屈の精神に基く寮!」



ラギー「そうそう」



ミーオ「ラギーがそこか〜!オレは入るの難しそうだなぁ。獣人じゃないし、精神……っていうのも違うと思う……」




そう言うミーオの声の大きさが、どんどん小さくなる。



サバナクローは獣人だけっていうわけではないけど、確かにミーオは、不屈。っていう感じではないな。



どちらかと言うと、慈悲の精神に基く寮、オクタヴィネル寮だろうけど……。あそこはなぁ……。



ミーオが、あの寮だけには入らないように祈っとこう。そうしよう。




学園長「あーーーーっ!!!!見つけましたよ!イーゾラくん!!!」




随分と遠いところから大声を出し、急いだ様子でこちらに駆け寄ってくる学園長。




ミーオ「あ、学園長だ……」



学園長「ほんっっっとに!!!!貴方は!!!何で待つくらい出来ないんですか!!!!」



ミーオ「でも……学園長は『少し待っていてください』って言ったけど、『ここで・・・待っていてください』とは一言も……」



ラギー「え……??ミーオ、もしかして抜け出してきたんスか?」




学園長がミーオに向かって叱っているところを見て、オレはミーオに恐る恐る聞いた。




ミーオ「抜け出してきたっていうか……そのぅ……」




モゴモゴと口をつむぐミーオに、オレは心の中で溜息をついた。




学園長「もう、どうして学園ここに来る生徒は問題児ばかりなんでしょう…………!!」

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