第36話

第24話
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2021/06/13 10:56
アズールくんはそう言うと、ミーオから貰ったマドルを大事そうにしまい、颯爽と去っていった。




ミーオ「アズールって良い奴だな〜!」



ラギー「ミーオ…………」




この時点でめっちゃ心配ッス……。




ラギー「……そういえば。ミーオって何年何組なんスか?」



ミーオ「オレは確かー……3年……D組!」



ラギー「へー……3年……。えっ、3年!!?じゃあ、オレより1つ上……先輩ってこと!?」



ミーオ「えっ、ラギー、オレより1つ下だったのか……?ずっと年上だと思ってた……」



ラギー「オレだってミーオのこと年下だと……。しかもD組って!あのマレウス・ドラコニアと同じクラスじゃ!?」



ミーオ「まれうす・どらこにあ?有名人なのか?」




うわうわうわ、何か凄いことに……。



ますますミーオが心配になってくる……。一応、マレウス・ドラコニアには近づかないよう注意を……。




ミーオ「あっ、オレ、もう行かなきゃ。またなー!ラギー!!」



ラギー「え、ちょっ、待っ…………あ〜〜〜……」



__________________________



オレ、ミーオ・イーゾラは、今、廊下を走っている!



ラギーにも会えたし、寮も決まったし!残りは制服とかの衣服だけだな!



アズールって言う優しい人にも会えたし、良いことが続くな〜。



1回、学園長に自己紹介するためにクラスは教えて貰ったし……。多分覚えてるハズ。




ミーオ「あ、ここだ!3年D組!」




オレはイーゾラだけど、急だったから出席番号は1番最後。



オレにとって、学校というものに通うのは初めてで、ウキウキしながら自分の席に着くけど……。




ミーオ「なんか、1人のヤツがいるな……」




角の生えた人……人か?わからんけど、前の席でぽつんと座っていた。



オレも1人だけどさ。なんか皆に避けられてる……というか。ハブられてんのかな。いじめ?



いろんな考えがオレの頭を横切るが、深く考えるのはオレの性にあわない。



まぁ、とにかく話しかけてみるか。



本当にいじめられてたら、かわいそうだしな。うん。



あと、友達になれるかも。そうしたら分からないことがあっても聞けれるし!



そう思ってオレはそいつに近づいた。




ミーオ「なぁ。お前、1人?オレ、ミーオ・イーゾラ。今日からここに通うことになったんだ!よろしく!」




オレはニコニコとした笑みを浮かべて話しかけた。何だか周りがザワザワしてるけど、何かあったのかな。



そいつはしばらく動かずに、オレをじっと見ていた。



そして、キョロキョロと周りを見渡した後、またオレを見て言った。




???「僕に話しかけているのか?」



ミーオ「?そうだけど。お前以外に1人のヤツいないじゃん!」




変なヤツ!と笑ったら、むっとした表情になった。




???「ほぅ……。この僕が、変なヤツ……か」

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