《死ぬ事》を【指定】して【無効化】。
要は、死なないって事。
高専の最下層、薨星宮参道に到達した。
黒井「理子様、私はここまでです」
そう言ってメイドの黒井さんは頭を下げた。その様子を私と夏油は離れて見ていた。
黒井「理子様…どうか…」
天内「黒井、大好きだよ」
星漿体は黒井さんに泣きながら抱きついた。
天内「ずっと…!!これからもずっと!!」
黒井「私も…!!大好きです…」
別れをして、私は黒井さんと一緒に、夏油と星漿体とが見えなくなるまで見ていた。
私が黒井さんに声をかけて外に出ようとしたときに、黒井さんの足に何かが貫いた。
その何かが、銃弾と気付くのには時間がかからなかった。
あなた「…五条を…?」
甚爾「ああ、それがどうした?」
あなた「いや?」
大丈夫、心配ない。術式が切れてない。
だから、死んでない。
否、死ねない。
甚爾「…じゃあな」
そう言って黒井さんと私の頭に銃弾が通った。
わけがないでしょ?
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我、作者だ
どう?どう?どうだった?←
こっからも救済頑張るぞ~!
じゃあ、バイチャ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!