そして遂に卒業の日
卒業式が終わると直ぐに結婚式になる。
流星『あなた』
あなた『…ん?』
流星『綺麗やで?』
あなた『…ありがとう(笑)』
ウェディングドレスを着る人は皆素敵な笑顔なのに。
上手く笑えない。
駿佑『…あなた』
あなた『道枝くん、どう?(笑)』
駿佑『…うん、綺麗』
あなた『よかった(笑)』
道枝くんは私の顔を見て切ない顔で笑う。
無理に笑ってるのバレちゃったかな。
あなた『…』
式場に出ても
皆の嬉しそうな顔を見ても
嬉しさなんて一切出なかった。
あぁ、もう高橋くんと会えないんだ
そう思うだけ。
『…誓いますか?』
駿佑『…』
あなた『…道枝くん?』
すると道枝くんは黙ったまま、下を向いた。
周りはザワザワし始める。
駿佑『…っ』
あなた『…どうしたの?』
すると
ドンッ
恭平『ちょっと待った!』
駿佑『…恭平!』
流星『…ふっ(笑)』
高橋くんが息を切らしながら立っていた。
道枝くんは嬉しそうに叫ぶ。
すると高橋くんは唖然とする私を見て
微笑んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。