流星side
流星『あなたがどんだけ恭平のこと想ってるか!』
恭平『…』
もう諦めたとか馬鹿すぎるやろ。
俺はそんな恭平好きじゃない。
流星『…卒業の日』
恭平『…』
流星『卒業の日結婚するから』
俺は恭平にそう言った。
あなたを幸せにできるのは恭平だけ。
恭平『…卒業の日』
流星『あなたを連れ出すならその日だけや』
恭平『…っ』
流星『あなたのこと本気なら絶対行けよ』
そう言って俺はカフェのバイトへ戻った。
窓から恭平を見ると
恭平は頷き、早足でいなくなった。
流星『…ほんまに…』
まだあなたを諦めたわけじゃない。
でもみっちーもあなたも結婚なんか望んでない。
あなたに似合うのは
恭平だけやから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!