第4話

_1日目(2)_
428
2020/03/27 12:18
ジェル  side
???
_____!____ん!ジェ_く_!
???
ジェルくんっ!
ジェル
ジェル
っ!……こ、こ…
あれ…俺、確か寝ちゃって…?
ななもり。
ななもり。
良かったあああ!ジェルくうううんっ!
目覚めると同時に、ぎゅっ、となーくんに抱き着かれた。

…よく見たら、なーくん以外のメンバー、それに異能団のみんな、
リリ、ノノカちゃん、キュウちゃんの姿があった。
エコー
エコー
大丈夫?ジェル?
キュウ
キュウ
ずっと起きないからさ…
るぅと
るぅと
心配しましたよ…
…俺、そんなに寝とったんか…?
心配かけてしもた…あかんな、俺…。
さとみ
さとみ
それにしても…いきなり飛ばされて、ゲームしろとか…
ころん
ころん
ぶっ壊れにもほどがあんでしょ…
リリ
リリ
家帰りたい…
アヤカ
アヤカ
早く任務いきたーいっ!!
みんなの発言からして、俺と同じようなことが起きていたんだと悟った。


ということは、このメンバーで、殺し合いを…?
ふぁい
『はーい。モニターにちゅーもーく』
部屋の四方八方に付けられたモニターから、GMの声が聞こえた。
ふぁい
ふぁい
『全員目が覚めたみたいだね。改めて僕だよ。GMのふぁいだよ』
モニターに写っていたのは、紺色の髪を頭上で1つに結び、
左目には黒い眼帯、右目には紺色の瞳の少女。全てが不気味だった。
ふぁい
ふぁい
『とりあえずさ。席、付いてくれる?プレートあるでしょ?』
今、俺達がいる場所が、大広間だと気づいた。

奥には、裁判所にある証人台のような台が四角を描くように設置されている。
…あそこで、話し合いをしろ、というのだろう。きっと。
俺達は、渋々自分の名前を探す。俺は……お、あったあった。
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
アナログですみません…席順です!
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
それでは続きをどうぞ!
---------✁︎キリトリ✁︎--------
コハク
コハク
お、ジェル近いな。よろしくな
ジェル
ジェル
あ、お、おう…よろしく…
…ついに、始まってしまうのか…。
もうそろそろ、ドッキリ大成功っていう札が来てもええんとちゃう…?

…なんて、現実逃避しても、現状は何にも変わりゃしない。
ふぁい
ふぁい
『そこの場所覚えてね。明日から、ここで話し合いしてもらうから。
あと、そこの扉から、個人部屋に行けるから。話し合い終わったら
そこに帰ってね。別に、夜とか会って貰ったり、部屋にあげるのは
全然いいんだけど、全部自己責任だからね』
夜会える。
なら……と思ったけど、相手がもし人狼だったら…あかんやん…。
ふぁい
ふぁい
『因みに、今夜からもう夜の行動ができるよ。といっても
人狼は顔合わせだけだから、本格的に動けるのは占い師とパン屋だけかな』
俺は市民やから、なにも出来ない。

…みんなのために、なんか、したかったな…。
ふぁい
ふぁい
『てことで、1日目はこれでおーわり。かいさーん』
プツン、とモニターが切れた。
戸惑いながらも、みんなぞろぞろと大広間を出ていく。
なら俺も…と思い、動き出そうとした時、ぐいっと服を引っ張られた。
振り返ると、そこにいたのは…。
ジェル
ジェル
……エコちゃん?
エコー
エコー
……部屋まで、一緒に行こ…?
断る理由もなかったから、うん、と相槌を打って一緒に大広間を出る。
ぱっと見て、部屋順も、大広間の席順と大して変わっていないことに気づいた。
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
またまたアナログですみません…
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
続きをどうぞ!
---------✁︎キリトリ✁︎--------
エコちゃんの部屋の前まで来た。
じゃあな、おやすみ、と言って、俺も自分の部屋を目指す。

ぐいっと腕を引かれた。
ジェル
ジェル
っ…エコ、ちゃ…
エコー
エコー
ジェルは………ジェル、はっ……
エコー
エコー
…我のこと、信じてくれるよね…?
今にも泣き出しそうなエコちゃんの声に、何て返せばいいのか
分からなくて、エコちゃんの手を、両手で包み込んだ。
ジェル
ジェル
…今日はもう寝よや…明日に響いたら、あかんやろ…?
エコー
エコー
……うん、おやすみ……
ジェル
ジェル
おやすみ。また明日な
エコちゃんが部屋に入ったのを見送ってから、俺も自分の部屋に入る。
そこにあったのは、俺のイメージカラーである橙色で統一された家具。
椅子、机、冷蔵庫、ベッド…全てが橙色で統一されていた。

1番初めにみたモニターも付いており、相変わらず"市民”と表示されている。




…市民の俺に、できることはあるのだろうか。


なーくん、さとちゃんみたいに、場をまとめる力もなければ、
ヒカちゃん、キュウちゃんみたいに、良く回る頭もない。

あかん。どんどんマイナス思考に陥ってまう。
ジェル
ジェル
(…今日はもう寝よ……何も分からへんし……)
ボフンとベッドに飛び込むと、急に眠気が襲ってきた。
それに抵抗せず、そっと目を閉じる。

すると、俺の意識は、闇へと落ちて行った。
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???
……ごめん……
伝わることのない声をぽつりと零す。
だって、今、自分が1番信じなきゃいけないのは…。
__モニターの、✗✗✗の文字が、物語ってるから…。
☆1日目、終わり☆
犠牲者…なし。
処刑者…なし。



2日目へ続く…
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きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
遅くなってごめんなさあああい!
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
席順考えてました…ほんと、ごめんなさい…
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
さて…最後のごめん、は誰なんでしょうか…
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
…人狼は、誰なんでしょうか…
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
ここで分かる人いたら普通に凄いよね←
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
では!また次回でお会いしましょう!
きゅう(9代目)
きゅう(9代目)
おつきゅう!

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