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第4話

正体
99
2023/03/03 08:28
風立ちの地ー
旅人とパイモンは、大樹の下でウェンティを待つ。
しばらくするとウェンティが来た。
パイモン
待ってたぞ吟遊野郎!
ウェンティ
待たせたね
あなた
ルネはどうしたの?
ウェンティ
彼女ならもう寝てるよ。彼女は僕の音が大好きでね。子守唄を弾いてあげたらすぐ寝てくれたよ
あなた
そっか
ウェンティ
それで?何から聞きたい?
あなた
そんなの、ウェンティとルネの関係だよ
ウェンティ
…おや、僕とルネはただの飲み仲間って言ったはずだよ?
あなた
ウェンティ、正直に話して
ウェンティ
……ふふっ、やっぱり君は鋭いね
ウェンティ
君が思ってる通り、僕とルネは、ただの飲み仲間じゃないんだ
ウェンティ
僕と彼女の本当の関係は…うーん、元主従関係…ってところかな
パイモン
主従?!ルネはお前に仕えていたのか?!
ウェンティ
うん
あなた
詳しく話して
ウェンティ
そうだね…このことを語るには、モンドの旧貴族の時代から話さなきゃね
昔、モンドは貴族達に支配されていた。目覚めた風神バルバトスは、ヴァネッサと共に貴族達をモンドから追い出した。そしてバルバトスはまたモンドを去るが、バルバトスはこの時、自分の元素を使って、一羽の小鳥を造った。
あなた
…その小鳥が、ルネってこと?
ウェンティ
そうだよ
小鳥は自我を持ち、人としてモンドを見守った。
ウェンティ
それで、今に至るってわけさ
あなた
そうなの…あれ?でもそうなると「元」主従関係って…?
ウェンティ
ああそれかい?…元々ルネは「使い魔」として僕に造られたんだ。使い魔は生まれた時から造られた人に使えるという暗黙の了解があってね
ウェンティ
でも僕は、ルネは自由に生きてもらうために造ったから、使い魔なんて彼女を縛るような身分は要らなかったんだ
ウェンティ
だから使い魔としての契約をといて、彼女を解放した。ただそれだけさ
パイモン
契約を解いても、ルネはお前に仕えてるのか…
ウェンティ
ふふっ、ライアーを爪引き、詩を歌うことが自由だと言うのなら、契約がなくても主人を愛することも自由なんじゃないかな?
あなた
ウェンティらしいね
ウェンティ
まあ、彼女の正体を知ったからと言って何も変わらなくていいよ。彼女とはこれからも仲良くしてあげてね
あなた
うん

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