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第11話

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1,213
2020/03/06 22:47











しばらくすると,酔いもなんとなく覚めてきた.
















あなた

ジョン、ハン……

じょんはん
どした??
あなた

私、、、帰る……

じょんはん
どうやって帰るの??
あなた

電車で帰るよ……

じょんはん
もう間に合わないよ?
あなた

じゃあ、、、歩いてでも帰るッ……

じょんはん
そこまでして帰らないといけないの?
もう真っ暗だよ?
あなた

子供じゃないんだから、
帰るね.ありがと









そう言って車から出た.














本当は会社に置こうと思ってた携帯は,置くのを忘れてポケットの中に入っていた.










街灯の明かりと携帯の画面の明るさだけで




暗い夜道を歩く.












ひんやりと冷たい風が、頬を撫でる.







あなた

寒ッ……










素足だからか,余計寒く感じる.



















時刻は22:30









あなた

残業で遅れたって言っても,バレないよね……








小走りで家に帰った.



















あなた

ただいま~……((小声










音を立てないように寝室に向かう.










あなた

(寝てる……)










ゆっくりドアを開けて,着替えをする.
















あなた

わっ……!!










布団から手が伸びてきて抱きしめられた.











すにょん
どこに行ってたの??
あなた

ざ、残業だよ……

すにょん
ふーん
すにょん
こんな遅くまで?
あなた

そ、そうだよ……

すにょん
嘘ついててもバレるんだからね
あなた

……ッ

あなた

嘘じゃないよ

すにょん
……そっか
すにょん
疑ってごめんね?
あなた

ううん、全然

すにょん
あなたお疲れ様~








なんだかもやもやする.









あなた

す、すにょん……私着替えてるから……

すにょん
もうちょっとこのまま
あなた

……






すにょんの顔が髪に触れている.





今すにょんは,どんな表情をしているか.





まだ疑っているのか,私をぎっちり抱きしめる.







すにょん
もうずっと
すにょん
離れないからね









その声は優しかったけど、




抱きしめる力は強くて






怖気を震う.




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