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第3話

とある狼の物語

 私は人狼。人と時間の感覚は違うし、人に嫌われるから誰にも関わらずに森の奥深く人狼の館で一人で暮らしていた。本当は姉が居るらしいが会ったこともないただの他人であるが少しだけ興味を惹かれる存在である。生涯終わるまでに一回目でもいいから目にしてみたいものだ…なんて思っても今の状況から考えるにそんなことは無理である。一人きりでいる森の奥の館。お庭の畑くらいしか行ったことがない一人きりの少女。こんな恵まれていない環境にいる私にはとても無謀な話であった。しかし状況から一変する。とある吹雪の日に私の姉サンドラとその婚約者(そう言ってた)のロディの二人に加え沢山の人々が迷い混んできたのだ。それから私はずっと私が知らなかった暖かい何かを初めて知った。サンドラとロディ達と話しているのは楽しかったし沢山私の知らない事を教えてくれた。しかもロディとサンドラは兄妹のように仲が良くその事で弄るのは楽しかった。しかも本物の家族であるサンドラと初めてあったことで家族とは何かを知れたの。それでも私は思う。幸せな姉と不幸な妹。神様って不公平だわ。サンドラは愛されていて私は嫌われている。それでも可愛い姉は嫌いになれなくって不幸でも楽しい日々がずっと続いていた。だけどね、そんな幸せな話しがずっと続くわけがなかった。 私の館で人が死んだ。モブ爺というかなり年を老いたお爺さんが。不運なことに人狼に噛まれてね。勿論私じゃなない。私はずっと森の奥で一人きり生活していたのに人の襲い方なんて知っているはずはないわ。その後部屋に戻ったら※※狼というカードが部屋においてあった。嗚呼人狼ゲームが始まるんだなとどこか他人事な考えしか思い浮かばななかった。次の日、つまり初日部屋に集まるとみんな集まっていた。どうやら人狼ゲームを始めるらしい。生憎と私は人狼と言うことを明かしていなかったし結構発言もしていたから市民陣営で見られて吊り位置ではなかった。で、話し合いの結果メアリーという女性が吊られることになった。そのまま処刑は何事もなく進みいつの間にか夜になっていた。人狼チャットの方には勿論行かなかった。だって誰かが殺されるのは見たくなかったから。もしもそれがサンドラだったら怖いから。だから私はずっと終わるまで行かなかった。……そんな最低で最悪な日々がどんどん過ぎていきいつの間にか最終日。霊能のサンドラと占いのロディ。それとグレーのマリアンヌさんとまたまたグレーのフェイさんと…私が残った。この中には2wつまり2狼いるのだ。一人は私。そしてもう一人は誰なのだろうか。ずっと進まない話し合いをしていてとうとう吊り先が決まったわ。サンドラになったの。対抗は死んでいてサンドラの真偽がついていなかったから仕方ないわね。何かを悟った悲しい顔をしている妹が死ぬのを見るのは辛かったけど仕方ないわね。結局抵抗しなかった大人しい姉は愛していた婚約者に殺された。可哀想なサンドラ。そして最後本当に最後の夜。私は死を覚悟していた。だってマリアンヌさんとフェイさんは私をつろうとしていた。少し怖いけど別に姉を知って暖かい所を知れた私にとってはもう満足であって死ぬことに未練はない。だけどこの後ロディが私の部屋に来た。占いに来たらしい。まあ結果は黒。当然ね。いつも弄っていて私の事を嫌っているはずだし嗚呼、明日死ぬんだな程度にしか思わなかった。しかし彼は私に向かってこういった。

「ジェシカ、君は殺さないよ。サンドラにジェシカを幸せにしてって頼まれたんだ。ここから出たら一緒に二人で暮らさないか?」

そういわれ多少驚く。だけど私は反発をした。人狼と人間の暮らしなんて失敗するに決まってるわ。結局そのまま何も言わずに彼は帰っていった。次のマリアンヌさん噛んでいないのにが死んでいてまた話し合いが始まった。私が死ぬと思っていたのにビックリ。フェイさんが吊られることになったわ。処刑はとどとおりなく進んで結局フェイさんが死んだ。人狼陣営の勝利。サンドラはどうやら人狼。やっぱり一卵性の双子って似ているのね。その後に私はロディと初めて外に出た。いつの間にか吹雪は止んでいてずっと歩いていって私はロディの別荘についた。そして二人一緒に暮らし始めた。明るいロディと暗い私。いつも言われた事を反対にして返すし愛想もない。私は嫌われる事を望んだ。だけどそれはあまりにも幸福で幸せだった。そんな私の我儘は半世紀に渡って続いた。ずっと明るく話しかけてくれたロディはいつの間にか床に伏せとうとう彼の人生最後の日になったがそんな日でも私はずっと彼の居ない部屋で強がっていた。居なくても平気。私はずっと一人で暮らしていたからね。そしてとうとう彼があの世に行ってしまったわ。私は最初は悲しいとは思わなかった。だけど体は正直。いつの間にか目からはミズが溢れていた。あれ?何でなんだろう。何で悲しいのかな?なんて考えていても体は反射的に叫んでいた

「ロディ!?」

やっぱり後悔しているみたい。いつもロディが私の部屋の前で声をかけてくれていた。いつも話しかけてくれた。いつも手を差し伸べてくれた。いつも笑い掛けてくれた。いつも明るい未来を示してくれていた。いつも…いつも愛してくれた。嗚呼、もっと言葉を伝えて大好きって何回も言いたかったな…何回でも私を愛してくれた彼を抱き締めたかった。もっと…もっと…想いを伝えたかった…。半世紀前の私に与えられた温もりの影が私がずっと一人で居る私を許さない。だけど人狼の私の終わりは永久に許されない。だから……だからこそ私はずっとロディを探し続ける。命が続く限りは探し続けてロディを探してきっときっといつか幸せな未来を掴んでやる。そんな永久に探し物をしながら生き続ける私を見てみんなはいう。彼女はまさに一匹狼だと。

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◎thebeast.

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