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第5話

蕾が芽吹く時
アンナside

 私は…アンナはずっと優等生として生きてきた。勉強だってしっかり満点をとって運動だってそこそこ出来た。音楽だってある程度出来る。
 だけど学校ではいじめられていた。原因は幼馴染みにある。その人の名前はマイク。格好いい容姿でみんなに対して優しい。私の居なくなってしまった兄の代わりといってもいい大切な人だった。ずっと慕ってその気持ちはいつの間にか恋心に変わって告白した所OK、今は付き合っている。そのマイクは当然みんなに優しいし女子から人気がある。だからみんなはマイクと仲がいい私にあることないことを吹っ掛けていじめてきたのが始まり。最初は陰口程度ですまされていた。だけど最近ではものがなくなったり蹴られたりする。物がなくなる時は大体は近くにあったし蹴られるといってもそこまで痛くなかったから別に気にしていなかった。みんなおふざけ程度だったし私自身は何も考えずに笑顔で対応していた、が途中から異変が起こる。
 マイクから明らかに避けられていた。誰かから何かを言われていたか吹き込まれたのかな?と疑ったが別にそんな様子はなかった。だけどマイクは何故かは分からないが最近では親友のエマにベッタリだった。だけど私が現れたらすぐにいなくなる。何故なのかは検討もつかないけど避けられているのは確かだった。その事があってかは分からないが私に対する女子からのいじめは急激に減った。だけどマイクから避けられているのは変わらない。なんで?私は嫌われているの?。私は疑問や嫌われてしまったという事実からの恐怖に苦しめられながらも毎日耐えていた。だけど私は原因がわからなくて考えれば考えるほど頭がいたい。だからいっそ居なくなって欲しい。だけどそんなことを考えている自分に対する自己嫌悪でちょっぴり頭が痛い。そんなことを考えながらスマホに目を落とす。いつも気のしている携帯の画面もそろそろ見飽きてきたかも。そんなことを考えながら自室でメッセージを送る。
 いつからかは分からないけどずっと既読無視になっている画面は寂しいままだった。もうこんな事は嫌だな。私だけのメッセージが大量にあり返事はない。いつもならここで諦めるが今日はなにかが違った。何を考えたか知らないが私はマイクとの通話チャットに『好きだよ?』と打って送信していた。なんでそんなことをしたのかは分からない。でも何処か清々しかった。携帯を置いてベットに倒れる。目を瞑って少ししていたらいつの間にか寝ていた。
 ……日は変わって次の日。携帯のチャットを確認したら何も帰ってきていなかった。……私は思うのだ。ここまでして何も帰ってこないならそうか……そうか。最初から好きのは私だけだったんだね。明らかな無視に帰ってこない返事。到底付き合ってるなんて思えなかった。やっぱり中途半端な恋だったんだな。私達の日々はもう終わりにしたい。高校三年生である私達はもうちょっとで卒業して卒業旅行に行こうねって話していたのに…やっぱり寂しいけど別れを切り出す。君との時間を終わりにしようよ…ねぇマイク。私は別れのメッセージを送るのであった。

マイクside

 俺はマイク。アンナの幼馴染にしてアンナと付き合っている。いつも生活が充実していてアンナの傍にいられる事は幸せそのもであった。
 しかし、何故か俺の事を好いている人物からアンナがいじめられているという事をアンナの親友であるエマに聞いた。当然、俺自身焦ったしどうやってアンナを守ればいいかも分からなかった。
 そこで、エマが提案を出してくれた。内容は俺がアンナを少しだけ無視してエマと一緒に行動をする。エマ自身あまり乗り気ではなかったし、俺もやりたくなかったため多少時間を開けて保留することになった。
 だが、流暢にそんな事を言っていられる場合ではなくなったのだ。アンナが怪我をしている事を知ってしまった。足に醜い痣がある。これはすぐに対応しないといけないと思いエマと一緒に話すことのなった。
 とりあえず話し合いで決まったことは、アンナとは一ヶ月の間はあまり話さないで必要以上のメールも送らない。これをやることでいじめをかなり防げると思ったからだ。そしてエマと一緒に話す時間を増やす。そうすればエマ自身にいじめが向いてしまうが、エマはアンナを守れるのであればそれでいいといい、それを実行することにした。期限は一ヶ月の間だけ。
 最初は上手くいった。アンナに対するいじめがいきなりなくなったのだ。しかし、アンナが悲しそうな顔でこちらを見て居たりするのは見るに耐えなかった。しかし、これもアンナの為だと言い聞かして頑張って耐えた。
 そしてとうとう最後の日、家でアンナからこんなメールが送られてきた。

『別れよ?』

こんなメールを送られてきたらたまったものじゃない。そろそろ時間は終わり。ちょっと早いがアンナにはネタバラシすることにした。

『アンナ…今まですまなかった。これも全部…いやあって話そう。』

『マイク…ちょっと下を見てみて』

下…?部屋から下を覗くとアンナがそこにいた。とりあえず部屋に招き入れて、色々と話した。これまでの経緯全てを。

「ばっかじゃないの…?あんたがこんなことをしなくてもいじめなんて対応出来たのに。」

「だって…お前がアンナになっているところは見るに耐えなかったんだ。」

「だとしても…マイクに無視される方が辛いわよ。御願いだからまたいつものように一緒に帰りましょう?一緒に話しましょう?」

ここで俺は気がついた。アンナが俺をどれだけ愛してくれているかを。そこでこれからはアンナをもっと大切にすることを誓った。

~ ~ 『おまけ』 ~ ~

 わたくしはジェシカと申しますの。お友達のアンナちゃんがいじめられている所を目撃してしまいました。
 なので、ちょっと家柄を使って脅してみたところ、普通にビビって逃げていきました。付き合っているロディはやっぱりか…的な顔をしていましたがお兄さんであるマイクさんが付き合っている人がいじめられなくなったので良かったと言ってくれました。