学校につき、友達と挨拶をしたりして教室に入った。
その間に、なんかさとちゃんがいなくなっていた。
私が席につくと、隣の席に座るジェル君が話しかけてくれた。
ジェル君の口から出てきた単語。
数学の課題。
もちろん、
ジェル君は関西から引っ越してきた子で、あまり長い間一緒にいた訳じゃない。
でも、ある共通の好きなことがあって仲良くなった。
そう、今人気のタレント。遠井茜ちゃんだ。
そう、私は昨日疲れてすぐに寝てしまったのだ。
ジェル君は遠井さんと同じ中学だったそうで、とても仲が良いらしい。
本当に、ジェル君のいう通りだ。
何てことをしてしまったんだろう。
この世にこんな天才の人はいるのでしょうか。
いえ、いません。
私は早速スマホを取りだしYouTubeを開いた。
が、
運が悪く、先生が入ってきた。
なので私は仕方なくスマホをしまった。
先生の一言で、一気に教室がうるさくなった。
それもそうだろう。急すぎる。
それに、ジェル君が転校してきてまだ数ヵ月だ。
私が必死にみんなの心の中を説明していたのに、みんなが考えていることは全然違った。
先生の言葉を合図に教室が静かになる。
そして、入ってきた人物は、
そう、さっきまで喧嘩をしていた相手。
さとちゃんだった。
私たちの学校の男子制服を着たさとちゃん。
いや、違和感なくない?
そう言い、爽やかな王子様スマイルをかましたさとちゃん。
あれ、朝と全然違う。
は?もう一人!?
バタバタと入ってきた人物は、
これまた、元気な子。
相変わらずのヤギボの彼は綺麗な白い歯をみせてニカッと満面の笑みを浮かべた。
私に向かって手を振ってきた。
あ、やめて。女子からの視線が痛い。
そして、二人は自分の席についた。
え、何これ?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。