第15話

‐第十四話‐
310
2020/04/25 23:32
ーさとみ視点ー
俺は弱い。
いつまで経っても、大切な物何一つも守れない弱い男だ。
あの時、俺が彼女の傍にいたらあんな事にはならなかったのに…!
さとみ
さとみ
ーーくそっ!
俺…生きてる価値無いかもな。
今と昔じゃなにも変わってない。
強いて言うなら、殺し屋を止めた事。
それとーーあなたと誓いをたてた事、かな…。
けどあっちは覚えてなさそうだし、別に俺がいなくなっても大丈夫だろう。
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
どんだけ落ち込んでるんだよさとみ
さとみ
さとみ
俺をからかうか貶すかどっちかにしろお前は
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
なら両方で
さとみ
さとみ
はぁ…
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
ーー明日、人間のオークションがあるんだけど行くか?
さとみ
さとみ
闇オークションか、場所は?
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
隣街のホテルの地下
あ、エロいホテルじゃないからなw
さとみ
さとみ
なんでそうなるんだよ!
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
どこだっけな…確か、“イズミスト”とかいう……
さとみ
さとみ
イズミストって…闇オークションのトップじゃねーかよ、しかもそこは……
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
俺はいつも通り仕事で行く
オークションやるなら女連れてけ
さとみ
さとみ
いやなんで女?舞踏会じゃないだろ…
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
今回の条件がそうだから
さとみ
さとみ
あっそうですか…
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
ちなみに目玉がこれ
なんでも人間界で特に有名だから大量に人間が釣れるらしいぜ
さとみ
さとみ
ころんとなーくんが好きそうな見た目だなー…
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
という事でさとみに仕事だ
あなたを連れてこの二人落札してこい
さとみ
さとみ
はぁ!?冗談じゃねーよ!!
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
仕事しないならお前が自殺しようとしたことななもりに暴露するが、どうする?
さとみ
さとみ
最早脅しじゃね?それ
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
脅して何が悪い
さとみ
さとみ
ーーこれだけ確認、ソイツら稀血?
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
いや普通の人間
さとみ
さとみ
ーーーーまぁ、分かった、行く
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
了解だ
あの女には先に言ってある
さとみ
さとみ
最初から強制だったのかよ
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
当たり前だ、それとーー
橘 蓮【人間モード】
橘 蓮【人間モード】
さっさと別の現実受け入れろ馬鹿が
さとみ
さとみ
なっ…!
橘 蓮【吸血鬼モード】
橘 蓮【吸血鬼モード】
じゃ、俺仕事の打ち合わせ行ってくるからよろしく~
蓮はそのまま去っていった。
別の現実受け入れろってよく簡単にアイツは言うよな…。
ん?
俺の現実とは別の事って意味なのか?
ーーやっぱり分からん、アイツの意図が分からん。
アイツ頭良いのか悪いのか分かんなくなってきたな…。
てか計算高い?
さとみ
さとみ
ーーアイツ、どこで拾ったんだっけ…
ーー元々はなーくんが拾ってきたんだっけ?
でそっからなんやかんや合って…。
甘いもの、食べたいな…。
まだ俺の部屋にあったよな…。
ーーあ、どうせならあなたも誘ってお茶会でもするか。
それとなーくんに話出来るなら…今後の事も話し合わなきゃいけないし…。
ーーとりあえずあなたを探そう、話はそれからだもんな。
ななもり
ななもり
あ!さとみく~ん!!
莉犬
莉犬
あ、さとちゃんだ
ーータイミング良すぎね?
てかなーくんいるじゃん。
ななもり
ななもり
丁度話したいことがあってさ~、今大丈夫?
さとみ
さとみ
全然大丈夫、行こうなーくん
こっちも話したいことあるしな、丁度良かった。

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