第33話

‐第三十二話‐
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2020/05/23 22:27
ーさとみ視点ー
さとみ
さとみ
はい、ここだよ
黒夜 ルキ【健常モード】
黒夜 ルキ【健常モード】
お、揃ってた良かった
神崎 ありさ
神崎 ありさ
うわぁ、広いなぁ…
桜崎 (なまえ)
桜崎 あなた
やっぱり凄い…!
俺は今この三人を連れて楽器などがある防音室にいる。
あなたは興味本意、ルキはギターの練習と作曲(?)、ありさは歌の練習と音合わせのためだそうだ。
さとみ
さとみ
じゃあ俺はもう行くから
やる事が終わったら夕食の用意手伝ってな
黒夜 ルキ【健常モード】
黒夜 ルキ【健常モード】
え、僕出禁にされたんだけど
さとみ
さとみ
は?
神崎 ありさ
神崎 ありさ
え?
桜崎 (なまえ)
桜崎 あなた
あはは…
さとみ
さとみ
ーーあなた、何があったんだ
桜崎 (なまえ)
桜崎 あなた
カクカクシカジカ…
さとみ
さとみ
成る程、ルキが自傷をしようとしたと
黒夜 ルキ【健常モード】
黒夜 ルキ【健常モード】
ねぇ人の過去を掘り返そうとするの止めて貰えるかな?
神崎 ありさ
神崎 ありさ
じ、自傷は駄目だよ…?
黒夜 ルキ【健常モード】
黒夜 ルキ【健常モード】
うるさいな人嫌いアイドル
神崎 ありさ
神崎 ありさ
ひ、人見知りです!!
桜崎 (なまえ)
桜崎 あなた
ま、まぁまぁ二人共…
ーーなんか行っちゃいけない感が凄い出てるが…気にせず行くか。
さとみ
さとみ
じゃ、終わったら食堂に来いよ~
そう言って俺は防音室の扉を閉めた。
さとみ
さとみ
さてと…行くか
行くって何処へ?決まってるだろ、赤岐南の所だよ。
アイツの部屋辺りから微かに薊の魔力を感じる。
もう忘れようって思ったんだけどな…いつまで引っ張ってるんだろうか俺は。
誘ってるなら誘われてやるよ、薊。
そう俺は決心して赤岐南の部屋に入った。
さとみ
さとみ
失礼しま~す
音崎 赤岐南
音崎 赤岐南
ーーやっぱり来たね、さとみ
さとみ
さとみ
人の体乗っ取って楽しい?さん?
鼎 薊
鼎 薊
え~、なんで分かったの?
さとみ
さとみ
お前の魔力が感じたんだよ馬鹿野郎
鼎 薊
鼎 薊
ん~、やっぱりそうなんだ…
さとみ
さとみ
で、何しに来たんだ一体
鼎 薊
鼎 薊
さとみに伝言しに来たよ
“もう私の事は忘れて生きて”って事
さとみ
さとみ
ーー忘れて生きて?
何自分勝手な事言ってんだよ
鼎 薊
鼎 薊
だってさとみにはあなたちゃんが…
さとみ
さとみ
そんなの関係無いだろ!?
お前とアイツは別人だろ、そんな事すら分かんねぇのかよ!!
鼎 薊
鼎 薊
分かってるから言ってんの!!
いい?こんなに重なって人間の…皆の契約者と出会ったって事は柳に仕組まれてるの!!
それを分かった上で言ってる訳!?
さとみ
さとみ
ああ分かってるよ!!
こんな偶然なんて絶対ありえないって!!
鼎 薊
鼎 薊
そうじゃないのよ分からず屋!!
さとみ
さとみ
分かってないのはお前だろ!?
何が忘れて生きてだよ、ふざけんなよ!!
俺がどういう気持ちでお前と契約したのか分からないのか!?
お前を一生、命を掛けて守るって誓ったから契約したんだよ!!
鼎 薊
鼎 薊
そんなの最初から知ってたわよ!!
でも今は私の事を構ってる暇なんてないって分かってるでしょ!?
私は今後アンタの足枷にしかならないから忘れろって言ってんのよ!!
さとみ
さとみ
誰が足枷だって言ったんだよ!!
お前がただ自分で決めつけてるだけだろ!?
俺はお前の事を一度も足枷だなんて思った事もねぇよ!!
いっつもいっつも他人優先にして自分は二の次三の次だろ?
それを直せって言ってんだよ!!
お前は自分を大切にしろ!!
鼎 薊
鼎 薊
へぇそんな事言うんだ、ならさとみだって自分の事をちゃんと見なさいよ!!
アンタが周りからどれだけ必要とされてるか分からないの!?
そんなんだから大切な物何一つ守れないんだよこの大馬鹿が!!
さとみ
さとみ
お前だって必要とされてんの分かってないだろ!!
鼎 薊
鼎 薊
うるさいわねこの頑固!!
さとみ
さとみ
お前にだけは言われなくねぇんだよお節介!!
ジェル
ジェル
どうしたんそんなに怒鳴り散らかして!!
って、赤岐南が目覚めとる!?
影星 魅夜
影星 魅夜
ジェル君本当!?
って、薊?薊なの…!?
ジェル
ジェル
はぁ!?
鼎 薊
鼎 薊
ってあれ、魅夜だ…それにジェルも……
さとみ
さとみ
ーー薊、まだ時間あるか
鼎 薊
鼎 薊
タイムリミットはあと五分
何する気?
さとみ
さとみ
あなたを呼んでくる
ジェル
ジェル
さとちゃん!?一体これはどういう事なん!?
影星 魅夜
影星 魅夜
赤岐南の体を一時的に乗っ取って薊が使ってるって事……?
鼎 薊
鼎 薊
魅夜、そうだよ
赤岐南にちゃんと了解を貰った上でこうして体を貸してもらってる
さとみ
さとみ
ーー赤岐南は無事なのか?
鼎 薊
鼎 薊
これが終わったら記憶を全部呼び戻す
さとみ
さとみ
分かった、莉犬に伝える
俺はそう言って部屋を出て、防音室へと向かった。
あまり時間は経ってないだろうから、まだいるだろう。そう思って少し急いだ。

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