第12話

‐第十一話‐
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2020/05/10 17:57
るぅと菜摘が二人で話している間、ジェル魅夜はというと…。
ー魅夜視点ー
ジェル
ジェル
魅夜!マジで今日の晩ご飯旨かった!!
いつものようにジェル君が私の部屋に来てくれた。
今日はいつもの何倍も笑顔でいるから、私まで嬉しくなっちゃってた。
なんて事を言いながら笑ってる時間が一番好きなんだよ?ジェル君。
影星 魅夜
影星 魅夜
そっか!頑張って皆で作った甲斐が合ったよ~
影星 魅夜
影星 魅夜
ーーあ、そろそろ血の補給必要じゃない?ジェル君
ジェル
ジェル
え?俺今日は大丈夫やよ?
吸血は人にも寄るけど基本は一日三回。
ジェル君はまだ今日の夜分を飲んでいないから飲ませなきゃ。
影星 魅夜
影星 魅夜
ほらジェル君、私の血飲んで。
明日のお出かけキャンセルして薬草の研究に行ってもいいんだよ?
ジェル
ジェル
わ、分かった分かった!
分かったから明日お出かけ行こうや!な?
ジェル君はたまに遠慮する時がある。
飲まないと駄目っていうのは自分で分かってる筈なのに、なんで遠慮しちゃうかな…。
私は服に血が付かないようにブラウスをはだけさせた。
そこにチクッとした痛みと共に気が遠くなる感じの快楽が体に流れ込んでくる。
なんか人それぞれ血を貰うときの感覚が違うんだって前ジェル君が言ってた。
ジェル君の場合、媚薬のような快楽らしい。
だからジェル君から血を吸われるときはいつも息があがってしまう。
そんな事お構いなしに吸ってくるジェル君もどうなんだ、とか思うけど、いつも終わったときにご褒美としてキスをしてくれる。
最近は慣れてきたけど、初めの頃は終わってすぐ倒れてたもんなぁ…。
なんて事を思っていると笑ってしまっていた。
ジェル
ジェル
?どしたん魅夜、珍しいやん
影星 魅夜
影星 魅夜
いや?ジェル君に吸血された時の事を思い出してたの
ジェル
ジェル
初めん頃はすぐ倒れとったもんな魅夜は
影星 魅夜
影星 魅夜
そうそう、快楽と貧血でよく倒れてたよね~
ジェル
ジェル
でも今は倒れやんのやろ?なんかつまらんわ~
影星 魅夜
影星 魅夜
ふっふっふ…まあ、慣れたからね☆イケボ
ジェル
ジェル
うっわ~魅夜がドヤっとる~!!
何なん?今日おかしいで?
影星 魅夜
影星 魅夜
失礼な!それならいつもおかしいみたいな言い方じゃん!
ジェル
ジェル
いやゆーていつもおかしいんちゃう?
普通の人と比べて
影星 魅夜
影星 魅夜
もうそんな事言うんやったらお母さんもう知りません!
ジェル
ジェル
いやなんでそうなるんや
ジェル
ジェル
しかもそれお母さんやなくて先生ちゃう?
影星 魅夜
影星 魅夜
いやどっちも通用すると思う…
ジェル
ジェル
言われてみれば確かに
その後は二人同時に吹いたっけ…。
だけど私は、やっぱりあの事が気になってしまい口に出してしまった。
影星 魅夜
影星 魅夜
ーーあのさ、ジェル君
あなたちゃん、やっぱりあの子に似てるよね…
ジェル
ジェル
それは俺も思ったわ
正直あの子が殺されるかもしれんとも思っとる
影星 魅夜
影星 魅夜
それは重症すぎ
てかそうなりかけたら誰が止められるんだろう…
ジェル
ジェル
さあな、それは分からん
やけど一つ分かるとすれば…吸血鬼にとって稀血は麻薬みたいな感じっちゅー事やな
ん?麻薬?今麻薬って言いましたジェル君?
影星 魅夜
影星 魅夜
ジェル君今麻薬って言った!?!?
ジェル
ジェル
うおっとびっくりしたぁ!?
いや、麻薬ゆーたけどいい意味でやで?
影星 魅夜
影星 魅夜
いや全く駄目でしょ…
それを薬剤師の前で言うんじゃない!
けど、麻薬かぁ…飲んでみた事ないからどんな感じか分かんないんだよね…。
ジェル
ジェル
あ、魅夜が快楽がどーたら言っとったやろ?それや確か!
影星 魅夜
影星 魅夜
いや、絶対違う
媚薬みたいにならないでしょ
ジェル
ジェル
まあエッチな気持ちにはならんけどな
影星 魅夜
影星 魅夜
ん?その言い方には誤解がありません?ジェルさん
ジェル
ジェル
まあ要するに吸血鬼にとって稀血は酒や多分
影星 魅夜
影星 魅夜
鮭?魚の鮭?
ジェル
ジェル
そうそうあの美味しくて~って違うわ!
影星 魅夜
影星 魅夜
いや一人でボケツッコミ出来るのかな~って思ってやったらwwwwwwww
ジェル
ジェル
はぁ~…そんな悪い子ちゃんにはお仕置きが必要なんやろ、な~!
え?え?え?
影星 魅夜
影星 魅夜
ちょっと待って~~~~~!!!!!!!!!!
ーーその後のお仕置きは御想像にお任せします。
ただ一つだけ言えるとすれば、次の日私に大量の斑点模様がついてた事と腰が痛くなった事…かな。

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