第13話

必死に。
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2019/03/08 07:34
優羅(ゆら)
あなた…?



隣に座っていたから、すぐに異変に気付いただろう。





恭平は他の男子と座っているって勘違いしてる優羅だから、






ホントの事言えば、少しか気持ちがラクになるかなって。





あなた

きょ、ぅへいが… ッ、

優羅(ゆら)
え、?恭平くんが?
あなた

彩音ちゃん、…っと、座ってた…

あなた

恭平が、好きだって、やっと気づいちゃって…

あなた

なのに、…フラれた ッ
彩音ちゃんが好きになっちゃったんだ…

優羅(ゆら)
そんなの 、…ッ
わかんないよ?たまたまかもしれない!
あなた

ううん、そんなことないっ…
だから一目惚れなんて、……ほんとバカ ッ




必死に声を押し殺して、





ポロポロと零れてくる涙を拭き取った。








冬馬も、黙って聞いてくれた。





でも…







恭平の気持ちだけは、まったくわかんない、。







気付けば到着していて、





優羅におされてバスから降りる。







そしたら目の前には、恭平がいたんだ。







あなた

ぁ ッ…

恭平
恭平
あなた 、



目も合わせられないくらいに、






私の感情は、グチャグチャなんだ。




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