第10話

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2019/01/25 03:43





真「私…、勝利と付き合うことになった♡」





真由からそう聞いたのはあれから1ヶ月経った時だった。




真「いい感じだったんだけど、なかなか勝利から言ってくれないから、私から付き合ってって言っちゃった!」


『…、ふーん。おめでとう。』


真「ありがと♡」




突然のことに驚いたけど、別にどうでもよかった。



真由から勝利君とのこと聞いてたから、付き合うのも時間の問題だと思ったし。



それに勝利君とはあれっきり会ってないし、もちろん連絡すらしてない。



もう関わることは、きっとない…。





真「ところでさ〜、あなたと健人はどうなの?」


『どうって、予定が合えば出掛けたりしてるけど。』


真「あなたはさ、健人のことどう思ってるの?」


『いい人だと思うよ。すごく優しいし一緒にいて楽しいし。』


真「好き、なの?」


『…よく、わかんないや…。友達としては好きだけど、恋愛としてはって聞かれると…。』


真「まだ元カレが忘れられないの?」


『えっ?あー、あんなヤツとっくに忘れてるから(笑)』


真「そうなの?(笑)…付き合ってみたら好きになるかもしれないよ?」


『かな〜?そんな気持ちじゃ中島君に悪いよ』





真由にも言ってないけど、1週間ほど前に中島君から告白された。




好きだって言われたのはすごく嬉しかったし、このまま中島君のことを好きになっていくような気もした。



断る理由なんてなかった。



それなのに私の口からは


『…ごめ、ん、なさい。』


って発していた。





その時の中島君の顔は悲しそうに微笑んでこう言った。


中「断られるんじゃないかと思ってたよ。いつまで経っても健人って呼んでくれないし、あなたちゃんは気付いてないかもしれないけど、いつも見えない壁を作られてる感じがしてた(苦笑)。」




こんな悲しい顔をさせて、こんなことを言わせてしまう自分に罪悪感を覚えた。












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