次の日
真由とお昼を食べていると真由のスマホが鳴った。
真「…あっ!(ニコ)」
『何、にやけてんの?(笑)』
真「えっ…、顔に出てた?」
『めーっちゃ出てる!で、何?』
真「実はー…、勝利君にデートに誘われました♡」
『は?』
真「健人があなたのこと紹介してほしいって言うから、私も誰か紹介してって頼んだんだよねー。そしたらあんなイケメン君を紹介してくれると思わなかった♡」
『…』
真「しかも健人に渡したプリクラを勝利君が見て、自分から昨日の食事会行きたいって言ったんだって!これって脈ありってことだよね!?」
『…』
真「…あなた?」
『…!?、あっ、あー…かもね?』
真「?」
『な、に?』
真「んー、なんか昨日から変じゃない?」
『そっ、かなー…。あっ!私も中島君に2人で遊ぼって言われた!』
真「ほんと!?健人いいヤツだからさー、あなたにも新しい春が来るよ、きっと♡」
『だといいけどねー。』
なーんだ。
勝利君、真由目当てで昨日来たんだ。
だから同級生ってこと隠したかったんだ。
連絡先交換したのも真由とのこと聞くためとかそんな時に必要だからだね。
昨日真由と一緒に帰ったのも2人になりたかったからなんだ。
私なんかただの同級生で、それ以下でもそれ以上でもない。
再会したことに1人で舞い上がってバカみたいだ、私。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。