クッ………
う"ーーう"ーー!!
お前の兄は僕だぞ?
喚き散らすな
………………
(落ち着け………感情的になるな………)
(そうだ……禰豆子を守れないんじゃ、鬼舞辻には絶対に勝てない…………)
カクン
(なら…………証明するまで!)
ん……?気を失った………?
全集中!水の呼吸!!
無駄なことだってまだ分からないの?
生生流転!!
(糸をさっきより簡単に斬ってる……)
(いける……!)
ねぇ?糸の強度はこれが限界だと思ってるの?
血鬼術、刻糸牢
もういいよお前は
さよなら
(駄目だ……!この糸は斬れない……!!)
(死ぬ…………負ける………!)
『呼吸だ』
『息を整え、日の神様になりきるんだ』
っ!
ヒノカミ神楽!!
っ………?!
炎舞!!!
なっ…………
(糸が…………!)
(走れ!!禰豆子を守るんだ!!!)
ヒノカミ神楽…………
(斬撃を繰り返す)
ピン
(見えた………!隙の糸!!)
(ここで倒すんだ!!
たとえ……相打ちになったとしても!!)
禰豆子目線────
禰豆子────
起きて────
………………
お兄ちゃんを助けるの
………………
お願い………禰豆子
お兄ちゃんまで死んでしまうわよ────
────
カッ
?!
血鬼術…………
爆血!!
っ?!
(うそ…………でしょ…………)
(鬼が…………鬼に攻撃を…………)
ガキン!!
クッ………
(刃が頸に…………?!)
(馬鹿な………糸が焼き切れた………?!)
俺と禰豆子の絆は
誰にも引き裂けない!!!
シュパン
(信じられない…………
こんなことがあるなんて……………)
(でも残念…………)
ドサッ
ドサッ
ドサッ
ねず…………こ…………
(累くんもう十二鬼月…………
これで終わりなわけが無い────)
ここでひとつ、私から口添え
頸を斬っても、最後まで油断しないこと
アガッ………ドサッ
どう………いう………………
………っ!
呼吸を乱発しすぎ
人間も鬼も、いつかは死ぬ
人間の方が、いつかは近い
そして、いつかは分からない
だから戦うなら、体力は効率的にしないとって…………聞こえないか
ウグッ…………
(禰豆子が見えない…………
耳鳴りが酷い………身体中が痛い………)
ブワッ
っ?!
(血の匂い………灰のような匂いもしなかった……………まさか………!)
スタ、スタ、スタ
僕に勝ったと思ったの?
可哀想に…………
哀れな妄想して幸せだった?
僕は自分の糸で頸を斬ったんだよ
もういい………
お前も妹も殺してやる
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