だけど、先生すらもこっちを見てくれない。まるっきり無視。
変だ。何か変だ。
心臓がドッドッと強く鳴った。
クラスメイトも先生もみんな私のことを無視している。まるで……死人みたいな顔してーー。
死人……？
いやな予感がする。
こわい。いやだ。このバスから降りなきゃ。
けど、運転手さんは前を向いたままアクセルをさらに踏み込んだ。バスはさらに山奥へと進んでいく。
するとその時だ。先生が突然顔を上げた。それから、クラスメイトのほうを向いたと思ったらようやく口を開いた。
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第4話 四
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。