なんて送ってしまったけど…
やばいやばいやばい…
恥ずかしぃー!!
とりあえず、
“たぶん…”
とすぐに送った。
“素直になり”
と返ってきて…
そんなもの、なれるならなっとるわい!
それから3ヶ月。
もちろん会える事はなく…
最初の1ヶ月くらいは頻繁に連絡してたけど、
私も仕事が忙しくなって。
すれ違いが多くなって。
こないだ久しぶりに電話があったと思ったら、
この時、急ぎの仕事を任されて、
不安とイライラでどーしょもなかった。
けど、電話が鳴って、それが大毅からで、
嬉しくて、早く声が聞きたくて、
廊下へ走って電話に出て。
内容はくだらないけど、
すごく元気が出たんだ。
ありがとう、大毅。
と、素直に言える自分になりたい…
いつも私から電話する事はなく…
仕事で忙しい時に悪いかな…
と思うとなかなかできず…
いつも大毅の連絡先を、
ボーって見つめて終わるんだ。
そんなとき、同級生由美からプチ同窓会のご連絡が…
“■虹ヶ丘中学校プチ同窓会のお知らせ
7月15日(土)17時〜
場所:レインボーカフェ
知ってる同級生に声かけてみてください!
人数を把握したいので、来れる人、幹事田中までご連絡ください!
▲▲▲@▲▲▲までー
ちなみに先生も来るよ!
同窓会あるんだって!あなた行ける?”
中学の同窓会かぁ〜
行きたいなぁ〜
とりあえず、大毅に連絡してみよ!
メッセージを…
いや、今日は電話にしてみよ!
ふぅー
あーなんかドキドキする…
ブチっと切られた…
そんなに怒らなくてもいいのに!
なんだこいつ!!腹立つー
すぐにかけ直したけど全然出ないし!!
“何がなんでも行くので!あと、その命令口調やめて!!電話いきなり切るのもやめて!”
既読にすらならず、返信もない…
同窓会、絶対行ってやる!
由美にメッセージを送った。
“行きまーす!一緒に行こー!”
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。