そう言って、私を抱きしめた大毅ママ。
相変わらず綺麗で眩しい!
テーブルの上にはたくさんのケーキ。
いろんな種類がある!
という私の声は聞こえてないようで、
と、ニヤニヤ。
すると、後ろから、
振り向くと大毅がいて。
突然の事で、固まる…
まさか帰ってくるなんて…
心臓がドキドキしている…
なにこれ…
やばい…
どんどんおっきくなってく…
ドクンドクンドクンドクン…
私、めちゃくちゃ緊張してる!?
目の前に大毅が座る。
ニコニコしながら、
覗き込むように、私を見つめる。
無理だ…
逃げるようにその場を去った。
トイレに駆け込み、座って呼吸を整える。
ドキドキ止まらない…どしよ…
顔とか赤くなってなかったかな…
てか、バババッて来ちゃったから、
化粧してないし!
久しぶりに会うのに?
いや、でも、むしろよかったかも!
うん!自然な感じで会えたんだし!
とりあえず、平常心、平常心…
ふぅーはぁーふぅー…
よしっ!いざ、出陣!
気合いを入れて、ドアを開けた。
リビングからも、
ママ達の笑い声が聞こえる。
やられた…
そう言って、目の前でゲラゲラ笑ってる大毅。
その顔が昔のまんまで。
私の知ってる大毅で。
なんか、安心した。
緊張して損したー!
なんて、リビングへ戻ろうとすると、
2人で大毅の部屋へ向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。