クイクイ...
ころん「ん?」
『あのさ、私教えるの下手なんだけど、ノートも人に見せられるようなのじゃない、、』
ころん「大丈夫だよ。」
『...てか家知らないんだけど、』
ころん「は?!」
『割と、リアルガチ』
ころん「そーいえば、家きたことないね」
『どーしよう...』
ころん「迎えいくよ。」
『ほんと?』
ころん「う((ポキポキ♪ なに...?」
『だれ??』
ころん「んーと、母さん。...え」
『どーしたの?』
ころん「母さん達今日から社内旅行で、1週間2人ともいないんだって。言うの忘れてたごめーんって」
『ころん1人ってこと?』
ころん「うん。よしこれで自由」
『だめ...』
ころん「え?」
『だって、ころん一人でいたら絶対ご飯食べなかったり、遅くまでゲームしたり、女の子呼び込んだり!絶対する!』
ころん「最初2個は絶対そうだと思うけど、最後のはしないから!!」
『でも私も泊まりはできないし、、』
ころん「いいじゃん。泊まれば?」
『...うーん...じゃあ、お母さんに聞いてみるね。』
...
ころん「なんて?」
無言で携帯の画面を見せる
ころん「あなたのお母さんノリノリか」
『アハハハ、、』
ころん「...じゃあ今日...来る?」
『う、うん...そうしようかな...』
ー放課後ー(早いは禁句)
ジェル「よーし!ころんの家に行くぞー!」
莉犬 るぅと「おー!」
莉犬「コンビニでお菓子買ってこーよ!」
さとみ「おぉ!いいな!」
『勉強しに行くんだからね?』
ころん「あと1回あなたの家寄るから」
『うーん効率悪いよね...。みんなコンビニ行って、ころんの家行くなら、別々にころんの家向かえばいいんじゃないかな?』
ななもり「じゃあそうしようか!」
全員「またねー!!」
・
・
・
ガサゴソ...あれ...ない!!!
ころん「はやくー!」
『あのさ、鍵...家の中かも...』
ころん「は?!どーすんの!」
『家、入れません、』
ころん「はぁ?!」
『どーしよ...』
ころん「もー...あなたの親帰ってくるまで家泊まりな。」
『いーの?!』
ころん「それしかないでしょ?野宿させられないし」
『ありがとう...』
ころん「下着とかはどーすんの。」
『あ、えっと...今から買ってきます、、洗濯とかは私が回すから、、!』
ころん「今からァ?!勉強は?!」
『みんなで先やっててよ』
ころん「お前家わかんないんでしょ?!」
『そーだったあああ!』
ころん「1回ぼくんち行くよ!」
『う、は、はーい』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。