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第39話

- thirty eight -
✩.*˚



佐藤との距離は、あと2センチ




もう、ダメだよ




こんな甘い時間




私、溶けちゃいそうで




こんな風な佐藤、見たことがなくて




こんなところで引き返せないよ




何もかもがもう手遅れなの




あなたの目を見る度に好きが溢れて、




どうにかなっちゃいそうで。




ねぇ、早くキスをしてよ、




苦しいくらいのキスをして




焦らさないでいいから、




ねぇ、早く



























「誰か居るのか〜?」






不意に聞こえてきた大人の声。




私は閉じかけていた目を見開く。




佐藤も動揺したように




顔を離していく。




2センチだった2人の距離が




4センチ 6センチ 10センチ 20センチ




遠ざかっていくにつれて




今の時間は何だったんだろうって




不思議な感覚に陥る




もしかしてこれは全部夢だったのかな




そんなことを考えていると




引っ張られる私の腕。




グワンッと頭が大きく揺れて、




気付けば私たちはソファの裏。




見回りの先生が懐中電灯をロビーに向けているのが分かる。




右、左と揺れる青白い光が私の心とリンクする。




隣を見ると思ったよりも近い佐藤に




何度目か分からない胸の高鳴りを感じた。




こんな風に感じるのは、




私だけなの?




佐藤の綺麗な横顔を見ていると




何だかよく分からない気持ちでいっぱいになる。




夜に、2人で抜け出して




2人だけでロビーで会って




キスが出来そうなくらい近づいて




それで特別な感情をあなたに抱くのって




普通じゃないの?




佐藤は、なんとも思わないの?




私の反応を楽しんでるだけ?




暇つぶし?




さっきから私ばっかりドキドキして




佐藤は涼しい顔してさ、




ズルいよ、







ようやく懐中電灯の光が見えなくなって




佐藤は立ち上がった。




ゆっくりと息を吸い込む。




そして今度はそれを吐き出すようにしてこう言った。






「今日はもう、寝ろ」









「………え?」






佐藤はクルッと体を裏返して




暗闇へと消えていく。




残された私は未だにしゃがみ込んだまま。




なに、それ…
















意味、分かんない、



✩.*˚

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りんか
りんか
SexyZone LOVERS 💍 健人くんとの恋が始まるよーー!!!
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