ドンドン
外から何かを叩く音がして真っ暗だった場所にゆっくりと光が差し込んできた
仮面をかぶった知らない人が目の前にいた
私は仮面の人に引っ張られて外に出ると
沢山の人がこちらを見ていた
皆んな同じ服装をしていて、フードを被っていて、顔がよく見えない。
凄く怖い…
言われるままに私は、鏡の前に立った
よくわからず、混乱している時だった
耳が生えている男の人の視線は私にある
周りの人の視線も私に…
その一言により、辺りは一気にザワザワし始める
周りのザワザワは止まらない
私は、自分がこの場にとって邪魔な存在でしかないと思い始めていた
私はその場から、歩き出して、この大きな部屋から出ようとする
仮面をかぶった人が私にいう
私がそういうと、辺りは一気に静まった
皆んな、え?とか何この子?とか凄い気まづそうな顔をしていた
私はそう言って、部屋から出ようとした
ねくすと⤵︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!