夢を見てた。
恭平くんの背中を見てる夢。
バスケットボールをポンポンしながら、笑ってる
すぱっとボールを投げた先には、ポニーテールの女の子。
小学高学年あたりかな?
この子、だれ?
のぞみ、投げてみ?
あたしは、ベビーカーを押してる
ベビーカー???
左手には、小さな手を握ってる、、、
あやも、おいで!!
恭平くんが振り向いて言う。
あや?
握ってた小さな手が離れ、走っていく
夕方、堤防のようなところを、歩いてる。
夏の始まりな感じ。
わーい!!!
やったーーー!!!
あんかけチャーハン、美味しかったなーあの日、作ってくれたの。
は?
だれ?
パパ?
なに?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!