あの日、みんなであなたを騙してたんだよ
風磨が悪びれもなく、話し始めた。
咲から連絡あって、あなたと高橋、全然会えてなくて、このまま、お互い泣き続けていくのは、見てられないから、、、
と。
左足の怪我の後を、なじる癖。
心が痛む時、恭平くんのこと、考えてるとき、やっちゃう、、、
左手の薬指に輝く指輪をみせる
クリスマス前に、恭平くんが、ひどい顔しながら、
ここで会えなかったらさ、あなた自由になれるかな?
って言ったんだって。
あなた、いなくなってくれるかな?
って。
話聞いたら、、、
いつか別れなきゃって思ってて。何かあると、すぐ心配させてて。こんな思いをさせ続けていくのなら、オレから居なくなっていい。ずっと、笑っててくれるような相手がいればいいのに、、、
って。
さすがに、切なすぎて。
恭平のこと、守ってやりたいなって思うじゃん!!
なんだよ、、、
結局、同じ事ばっかりじゃん、考えんの!!
こんなタイミングで、そんな話してこないでよ!!
もう、自由に会えないの!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。