第38話

すれ違うバレンタイン
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2020/04/07 15:09
あの日、みんなであなたを騙してたんだよ



風磨が悪びれもなく、話し始めた。



咲から連絡あって、あなたと高橋、全然会えてなくて、このまま、お互い泣き続けていくのは、見てられないから、、、

と。



中島
ごめんね、失敗しちゃったんだ
あなた

ううん、、、あたしも、すごく、迷ってたの、、、

中島
スタバに高橋連れてくる計画だったんだけど。
風磨
見つかんなくてな、、、
風磨
道枝もわかんなくなったって言うから。
あなた

駿佑も?グルだったの?

中島
うん、でも、彼来ると、あなたちゃん、警戒するでしょ?
あなた

うん、、、だね。

あなた

あの日、恭平くん、あたしのバイト先で終わるの待っててくれたんだよね、、、

風磨
あなた、足痛い?
あなた

ううん、ごめん、、、癖になっちゃって。




左足の怪我の後を、なじる癖。
心が痛む時、恭平くんのこと、考えてるとき、やっちゃう、、、

あなた

んで、なんでこのタイミングでカミングアウト?

あなた

もう、どーでもいいよ

風磨
おまえ、幸せになれたから。
風磨
よかったなぁって思って。
あなた

どーゆうこと?わかんない

中島
菊池が見ててくれたでしょ?近くで。
あなた

はぁ、そーゆーこと?

風磨
ふん、鈍感だからさ
あなた

もーー!!!

あなた

恭平くん会いたいなぁ

風磨
いねーの?
あなた

大阪帰った、さすがに。

中島
落ち着いた?
あなた

うん、やっぱり、これは違うよ






左手の薬指に輝く指輪をみせる





あなた

ありがとう。ほんとに、世話かけて。

風磨
うん、ほんとに



クリスマス前に、恭平くんが、ひどい顔しながら、


ここで会えなかったらさ、あなた自由になれるかな?

って言ったんだって。


あなた、いなくなってくれるかな?

って。
話聞いたら、、、


いつか別れなきゃって思ってて。何かあると、すぐ心配させてて。こんな思いをさせ続けていくのなら、オレから居なくなっていい。ずっと、笑っててくれるような相手がいればいいのに、、、

って。
さすがに、切なすぎて。


恭平のこと、守ってやりたいなって思うじゃん!!






なんだよ、、、



結局、同じ事ばっかりじゃん、考えんの!!




こんなタイミングで、そんな話してこないでよ!!
もう、自由に会えないの!!

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