第171話

帰り道
264
2020/01/28 10:41
すいません、、、
あたしって、どう帰ればいいんでしょうか?





隣の岸優太に聞いてみた。




えっ?えっ?




あかん、聞いた相手に問題あり。



すぐに気がついた佐藤勝利くんが、



岸とオレの間で歩いていけばいいよ


と。











おーーーーーーーーーー💦









まじかーーーーーーっっっ!!!!










セクラバです!!!!!















死ぬ。







そして、そんなのバレたら、3人で殺される。














あたしが殺されるのは仕方ないが、勝利くんの命だけは!!!





岸と。











最後、まだ沸いてるあたりで、恭平くんが勝利くんになにか目配せ。


なにー?

出来てんのか?♡








一瞬、真っ暗になった時、


おいで!



勝利くんの声が私の右腕を掴んだ。





岸くんが私の左手と花束を抱えて、
舞台のすぐ脇の幕の中に入った。









赤い点々をたどりながら歩いていくと、舞台の裏に繋がってた。






見える?ダンナ、、きゃ♡











勝利くんが、あたしに話しかけてくる!!!






風磨担だけど、乗り換えそうな、勢い!!








すごい顔面だな、さすが国宝。















でも。











恭平くんの方がカッコいい!!
そんな事を思ってる自分が怖い、、、







頭がおかしくなるくらいの黄色い声、、、




恭平くんの住む世界










初めて舞台を見た時の、
こんな人と付き合っちゃったんだ、、、
って、思いが蘇る。






涙がつーーーーっと、流れた。






ふわっと目の前が暗くなって、
あたしの好きな匂いに包まれる。





恭平
恭平
あなた、ありがとう







むぎゅーーーー








言葉に出来ない思い。









幸せ・・・でもない


愛してる・・・でもない


ありがとう・・・でもない








わからない思い。







ちゅ♡

あ、それだ。







まわりから、すこし冷やかされる、、、







ふふふ









あなた

今日、来てよかった

あなた

ありがとう

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