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第9話

1回しか言わないからちゃんと聞いてよ?
950
2022/02/16 08:59
ジェイド
…貴方ですよ、フロイド。
ジェイドに耳元でそう囁かれ、フロイドはぶわっと顔を赤くする。
フロイド
…っえ?オレ?オレなの…っ?
ジェイド
ふふ。それ以外に誰がいるというのですか?
あなた
(おぉ~!流石ジェイド先輩!かっこよすぎるぅ!)
エース
(やばっ…。皆の目があんのに言えるとか…すげぇ…。)
ジャミル
(こういうのをさらっと言う所とかまたムカつくんだよな…くそっ。)
イデア
(流石ジェイド氏。尊敬しかありませんわ~…。)
表情を崩さず平然とそう言うジェイドを見て、皆は尊敬の眼差しを向ける。
…が、実はジェイドの心情は平静とは程遠いものだった。
ジェイド
(…ってどうしましょう!?ついに言ってしまいました…っ。これでもしフロイドに嫌われたら僕もう生きていけませんよ!?キノコと心中しますよ!?)
ジェイド
(あ~もう…カリムさんもなかなかひどいお方ですね…。)
あなた
…で、フロイド先輩、お返事は?
フロイド
…小エビちゃん性格悪ぅ…。
あなた
ん~ちょっと何言ってるのか聞こえませんねぇ…。
ニヤニヤと楽しそうに笑うあなたを見て、フロイドはぼそっと呟いた。
それからはぁとため息をひとつつくと、分かったよ、とフロイドは腹を括った。
フロイド
じゃあもう単刀直入に言うね!1回しか言わないからちゃんと聞いてよ?特にジェイド!
その言葉を聞いて、皆が唾をごくりと飲み込んだ。
空気がピンと張り詰めて、フロイドは柄にもなく緊張する。
もし、ジェイドに嫌われたら。
この言葉を聞いて、ジェイドがオレの事を嫌いになったら。
そう考えると、怖くてたまらなくなる。
でも。
フロイド
(いつまでも、臆病なウツボでいるわけにはいかないから。)
フロイドは深呼吸すると、一息で言い切った。
フロイド
オレ、ジェイドの事…大好き、だと思ってる!
デュース
(おおー!流石リーチ先輩!僕にはとてもじゃないけど真似できない…。)
アズール
(フロイド…まさかここで言うなんて…少し、いえ、結構見直しました。)
そう感心する人々もいる中で、告白されたお相手であるジェイドはひどく混乱していた。
ジェイド
えっ…ちょっと待ってください。今幻聴が聞こえた気がするのですが…。
フロイド
はぁ!?幻聴じゃねぇし!オレ勇気出して頑張ったのにジェイド失礼じゃねぇ!?
あなた
…それで、ジェイド先輩。やっぱりここはちゃんと返事しなきゃいけませんよねぇ?
ジェイド
あなたさん…。
ジェイドは今度あなたに特製キノコスパゲッティ(=ジェイドが山で採ってきたよく分からないキノコ入りスパゲッティ)を振る舞う事を心に決め、フロイドの方を向いた。
ジェイド
フロイドにそう言ってもらえるだなんて、夢みたいです。
ジェイド
…こんな僕でも、貴方の恋人パートナーになれますか…?
フロイドはそれに笑顔で、
フロイド
もちろん!
と返した。
あなた
ふふふ、カップル成立おめでとうございます!
あなた
…それで、アズール先輩はフロイド先輩の事をどう思ってるかも言うんでしたっけ?
そういえばそんなものもあったな、と皆の視線がジェイドとフロイドからアズールの方へと移った。
アズールはそれを見てため息をつくと、こう一言。
アズール
…くたばれリア充。
*      *      *
どうも、テスト終わりました(2つの意味で)、カイです!更新遅れてすみませんでした…。
いやー、やっとくっつきましたね!(やっとって言う程かかってねぇだろ)
普段ジェイフロばっか書いてるんでこの子達が1番始めになりました…俺の中ではやっぱりか、って感じです()
次はどうしよっかなーとか考えてますけどまだこの話を終わらせる気は全くないんで次くっつくのにはもう少し時間がかかるかも…と思ってます。
次は誰かな、なんて楽しみにしながら読んでください!
ではまたっ。バイバイッ。

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