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第5話

five
次の日 ______

飛雄に振られたけど
思ってるより落ち込んでない私がいた。

今日は青葉城西高校との試合。
準決勝だ。勝てば、決勝に進める。

白鳥沢の試合はさっき終わったから
今は烏野の応援席に来ている。
冨岡 千聖
冨岡 千聖
桜智、昼ご飯は?
日向 桜智
日向 桜智
あ、あとでいいや!
先、みんなで食べてていいよ!
冨岡 千聖
冨岡 千聖
わ、分かった
そう言って千聖はみんなの元に戻って行った。
白布 賢二郎
白布 賢二郎
あ、日向!
日向 桜智
日向 桜智
白布…
試合終わりに白布が来た。
次の対戦相手の偵察だかなんだか言って
私の横に座った。
川西 太一
川西 太一
あっれ、日向!
日向 桜智
日向 桜智
川西くん!
川西 太一
川西 太一
お前来てたん!
日向 桜智
日向 桜智
そりゃ全校応援だからね
川西 太一
川西 太一
あ、そっか
白布 賢二郎
白布 賢二郎
川西、五色は?
川西 太一
川西 太一
あ、やっべ
呼んでくるわ
川西くんは五色くんを呼びに戻って行った。
白布 賢二郎
白布 賢二郎
なあ、日向
日向 桜智
日向 桜智
ん?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
なんで烏野の…
日向 桜智
日向 桜智
あれ、言ってなかったっけ…
私は飛雄を指さして
日向 桜智
日向 桜智
あれ、私の幼馴染…
白布 賢二郎
白布 賢二郎
9番、って!
北山第一の影山…
日向 桜智
日向 桜智
そう、でも今の飛雄は
あの頃の飛雄とは違うんだ
そう、もう違う。
あの頃の飛雄とは、違う。
白布 賢二郎
白布 賢二郎
そっか
彼を見ると少し悲しそうに笑っていた。
川西 太一
川西 太一
白布?
五色 工
五色 工
白布さんどうしたんですか?
川西くんが五色くんを連れて戻ってきた
日向 桜智
日向 桜智
白布?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
え?いや…なんも
(どうしたんだろう…)
白布のことを気にかけてるとホイッスルが鳴った。

烏野 - 青葉城西 の試合が始まった。
______ 勝ちますように…
五色 工
五色 工
あ、烏野の9番
昨日日向さんと話してましたよね?
日向 桜智
日向 桜智
え、あ、まあ…
青葉城西は県内屈指の強豪校。
そして ______________
日向 桜智
日向 桜智
徹くん、一くん…
飛雄の中学時代の先輩である
及川 徹(おいかわ とおる)くんと
岩泉 一(いわいずみ はじめ)くんがいる。











________________________














試合はフルセットの接戦で1-2で烏野が負けた。
白布 賢二郎
白布 賢二郎
次は青城か
日向 桜智
日向 桜智
と、びお…
川西 太一
川西 太一
え、日向…?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
なんでお前泣いてんだ
私の目からは涙が溢れていた。
自分でもびっくりしている。

泣きたいのは飛雄のはずなのに、どうして
日向 桜智
日向 桜智
ごめん、なんでも…
(なんで止まってくれないの…っ)
飛雄を見るととても悔しそうな顔をしていた。
翔陽も、同じように。













あれ、翔陽ってあんな顔するんだ…
あんな暗い翔陽、見たことないな…
白布 賢二郎
白布 賢二郎
日向
日向 桜智
日向 桜智
…ん…?
白布が私の涙を拭ってくれた
日向 桜智
日向 桜智
…ぇ…
白布 賢二郎
白布 賢二郎
俺たち、勝つから
真っ直ぐ私を見る目から決意が伝わってきた。
白布 賢二郎
白布 賢二郎
勝って、日向を全国に連れて行く
日向 桜智
日向 桜智
え?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
だから見てろ
日向 桜智
日向 桜智
し、白布
白布 賢二郎
白布 賢二郎
ん?
日向 桜智
日向 桜智
そ、それは、好きな子とか
彼女に言った方がいいんじゃ……
白布 賢二郎
白布 賢二郎
…お前に言いたいから言った。
目を逸らさず真っ直ぐこう言われると
照れてしまう。恥ずかしい。










と、いうことは…。














白布が、私に言いたいから言った。と言った。
もしかして、白布…
日向 桜智
日向 桜智
…え?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
1回で理解しろバカ
日向 桜智
日向 桜智
いや、そんなこと言われても!
白布 賢二郎
白布 賢二郎
これ以上は言えない
試合に勝ってからだ
日向 桜智
日向 桜智
でも!
白布 賢二郎
白布 賢二郎
優勝したら伝えたいことがある
白布の目は本気だった。
私に伝えたいこと、っていうのは
なんとなくどんな事か分かった。

でも、今の私にその気持ちを受け入れることは…
日向 桜智
日向 桜智
…でも、私…っ
白布 賢二郎
白布 賢二郎
日向、分かってるよ
悲しげな微笑みが溢れていた
彼は、私の気持ちを知っているから。













飛雄が好きだった事も
翔陽に告白されたことも
彼は全部、知っていたのだ。
日向 桜智
日向 桜智
白布…
白布 賢二郎
白布 賢二郎
じゃあ、行ってくる
そう言って彼はアップ会場に向かった。
川西くんと五色くんも一緒に。
冨岡 千聖
冨岡 千聖
桜智
日向 桜智
日向 桜智
千聖…
冨岡 千聖
冨岡 千聖
戻ろう、私たちも
日向 桜智
日向 桜智
…ちょっと、待って
冨岡 千聖
冨岡 千聖
ん?
日向 桜智
日向 桜智
飛雄に、翔陽に、会いたい
私はそう言って1階に下りた
冨岡 千聖
冨岡 千聖
あ、ちょ、桜智!
千聖は呆れたようにため息をついていた。






















_______________________












飛雄も翔陽も1階におらず
私は彼らを探しに外に出た。

すると2人で喧嘩みたいなことをしていた。
日向 桜智
日向 桜智
飛雄!翔陽!
影山 飛雄
影山 飛雄
…あ?
日向 翔陽
日向 翔陽
桜智、さん…
私は二人の元に。
影山 飛雄
影山 飛雄
桜智…
日向 桜智
日向 桜智
飛雄、翔陽…
影山 飛雄
影山 飛雄
すまん
日向 翔陽
日向 翔陽
すみません
二人同時に謝ってきた。
日向 桜智
日向 桜智
え?
影山 飛雄
影山 飛雄
インターハイ
日向 翔陽
日向 翔陽
連れて行けなくてすみません…っ
彼らは俯いていた。
いつも元気な彼らが暗いのが嫌だった。
そりゃ、負けて悔しいと思う。
でも、この"負け"を次への原動力にしてほしかった。
日向 桜智
日向 桜智
顔上げなさい!
彼らは驚いた顔で私を見た。
日向 桜智
日向 桜智
飛雄
影山 飛雄
影山 飛雄
お、おう
日向 桜智
日向 桜智
その、負けてごめんとかは
彼女に言いなさい!
じゃないと、期待、しちゃうから。
まだ完全に吹っ切れたわけじゃないから
こんなことを言われると、すこし期待してしまう私がいた。
影山 飛雄
影山 飛雄
は、はい…
日向 桜智
日向 桜智
お疲れ様、飛雄はこれから
もっとスゴいセッターになれるよ、きっと
飛雄は天才と言われてきたけど
翔陽と出会って少し変わった気がした。


中学時代の飛雄は一人で抱え込む事も多かったから、こうやって正面からぶつかり合える相方みたいな存在は、とても大きいんじゃないかなと思う。
影山 飛雄
影山 飛雄
桜智…
日向 桜智
日向 桜智
翔陽
日向 翔陽
日向 翔陽
はひ!
日向 桜智
日向 桜智
…か、かっこよかったよ
これは私の本心だった。
彼のプレーに見入ってしまった。
かっこいい、ずっと見ていたいと思ってしまった。
日向 桜智
日向 桜智
小さな巨人みたいだった!
彼の目が光る。
憧れのようだと言われて嬉しそうな顔だった。
日向 翔陽
日向 翔陽
俺、もっと強くなります!
影山 飛雄
影山 飛雄
俺もこいつに負けてられない
日向 桜智
日向 桜智
まだチャンスはあるんだから。
春高、期待してるよ
影山 飛雄
影山 飛雄
おう!
日向 翔陽
日向 翔陽
はい!
少しでも、元気になっただろうか。
少しでも、彼らの原動力になれただろうか。
















もし少しでも、そうなれたらいいな。














私はそう思いながら、白鳥沢の応援席に戻った。