前の話
一覧へ
次の話

第1話

卒業式の朝
94
2018/02/24 14:30
あなた

先輩!おめでとうございます!

斑目真弓
斑目真弓
ありがとうね!
バレー部の先輩に挨拶。
主将はいつもと同じ制服だけど、少しおめかしをしていて、いつも以上に可愛い。
斑目真弓
斑目真弓
あなたちゃん、来年主将だけど頑張って!
あなた

はい!頑張ります!

斑目真弓
斑目真弓
ふふふ(*^ω^*)あなたちゃん可愛いね!
あなた

え!先輩の方が可愛いですよ(*´∇`*)

主将は私に返事を返してから、「じゃあね」と言うと、ある人のところに走っていった。
斑目真弓
斑目真弓
だーいた!
大田
大田
…何だよ斑目
大田先輩は私も知っている。ぶっきらぼうで目つきも悪い先輩だ。そして、主将の幼なじみ。
確か男子バレー部の副部長だった気がする。





先輩はふと私の方に目を向けた。
大田
大田
あの後輩って…
私は思いっきり大田先輩から目を背ける。
斑目真弓
斑目真弓
あの後輩は、私がめっちゃ可愛がってる先輩だよ!本当に可愛いのよ!
主将にそう言われて嬉しい。
大田
大田
へぇ
大田は興味なさそうに呟くと、私の方に歩いてきた。
斑目真弓
斑目真弓
ん?知り合い?
慌てて大田先輩を追ってこちらに来る主将。
大田
大田
お前
あなた

は、はい

私は先輩を見つめた。
大田
大田
あとで話がある
あなた

…わかりました

きっと大田先輩は、私の名前を知らない。

でも、顔はよく知ってるはず。
だから、話があるって言ったんだ。

プリ小説オーディオドラマ