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第2話

男の憂鬱
ある街ある丘の上に一人の男がいた。
男は、色々なものを作りその男が住む街を少しの物で賑やかにしているつもりだった。
しかし、いつからか男に弟子入りを志願する者たちが現れ、男の持つ財産を狙う者も現れ男は街の為に物を作らず自分の身を守るために、物を作り始めた。
最初は反発や襲撃などが絶えなかった。
街の人が反発するのは、少し仕方ないかも知れない。
今まで、お金を積む事なくほぼ無償で道具を作ってくれていたと言うのに、急に作らないと言い出したのだから。
男はそれについては少し謝ろうとした……しかし、男としてはそれを他国に売ったりして、資産を稼ごうとするのは違うような気がした。
あくまで、街の人々が自分達の力で道具を使いそして自分達で繁栄してくれれば良かった。
しかし、自分があげた道具を売りさばき自分達は何もせずに他人から金を巻き上げ、繁栄していた。
生きる為ならと、軽く目を瞑っていたし道具の制作に忙しかったのもあり見ていなかったが、少し街をぶらつくと、如何にも高そうな装飾などを付けて私腹を肥やしているであろう人達を見た。
それには男は唖然とした。
自分は、誰かの私腹を肥やし繁栄させるのではなく、苦労しつつも繁栄してより良い生活を求めていた。
不作なので、少しでも作物に栄養が行き渡るようにする道具に、干ばつで乾いた土地に水を大量に撒く道具……それらは、いつしか何処かの国に売却され、男の道具を売るだけで生計を立てる人達……土地はいつしか作物などは無くなっていた。
土地は悲惨な程に痛めつけられていた。
その事を憂いた男は、その為に街の人々に道具を作らないのもあった。
その事を説明すると、捲し上げる様に話す住民達にうんざりした。
説明が終わったので帰路に着き、家で自衛の罠を作り外に仕掛けて置くと、次の日には街の回し者であろう人物が、武器を持って自衛においていた罠に引っかかっていた。
それを見た男は、冷めた目でその街とは関わらないと言う事を心に誓った。
あなた
此処に居ないといけないんだよなぁ……近くにアレがある限り、俺はここから離れれないし
男が言っている、アレとは近くにある禁樹の森と言われる場所である。
そこには豊富な資源があるのだが、その資源の加工が難しく更にはその資源を魔物などが食べると究極なまでに成長するという物である。
しかし、基本そこには魔物は近付かずに安全地帯とされているがたまに迷い込んだ野良の魔物が、資源を食べ成長しそこで暴れ回っているとの噂が立っている。
男はより良い道具を作るために、それぞれの加工方法や動画の研究のために此処に拠点を構えていた訳である……ある程度、経てば何処に資源があるかがわかりやすいという事もあり、資材集めには困らない。
しかし、此処で問題されるのはちゃんと資材を集めないと野良の魔物が食べる可能性があるという事。
そして、資材を取っても取っても無くならないという事。
その為、1日に何回か行ったり篭ったりするわけなのだが……最近、一度に集まる資源が多い代わりに、1日に何度行っても、少ししか集まらなくなっていた。
そんな日もあるだろうと流していたが、それが20日を超えたあたりから何かがおかしいという事に気がついた。
理由はまだ把握出来ていないが、もしかしたらその森の寿命なのかもしれないと考えていた。
取りに行く回数を減らせていいか、と思い今日の分の回収に向かおうとした時……何かが外に設置していた罠に引っかかった音がした。
今日も、馬鹿な愚か者が捕まったかと考えながら男は様子を見に行った。


もし、此処で男が引っかかった人物を放置していれば別の未来もあっただろう。
見に行かなければ……きっと、あんな事には巻き込まれなかったかも知れない。

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禰津
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