三毛島side
今日はマネに呼ばれて
事務所に関西Jrみんな集まってます
きっと...
乙葉ちゃんのことやろうな
コンコン
『失礼します』
滝沢「あなた!怪我の調子は大丈夫?」
『はい!全然へーきです』
滝沢「大吾は?」
西畑「僕も大丈夫です」
滝沢「よかったよ、ほんと」
滝沢「君たちを集めたのは他でもない、今回の事件についてだ。後は乙葉、話せるね?」
松下「はい」
そう言って乙葉ちゃんは私たちの方を見た
松下「まずは、ごめんなさい。こんな事になって、全部私のせいや。あなたと大吾くんに大怪我させてもうた。それでな、週刊誌にあなたのこと売ったんは私や」
ざわざわ
『ちょっとみんな、最後まで聞こうや』
西畑「せやね」
関西Jr コクン
松下「グズッ...2人ともありがとう。やっぱ私のヒーローや。それでな、私は今回の責任を取って、これで済まされるとは思ってへんけど事務所を正式に退所することにしました」
佐野「え...」
福本「クズッ...」
『...なんで!』
普段は絶対泣かへん正門まで目頭をおさえとる
他のAぇのみんなもショックで声が出せてない
『あなたは...あなたはそんなこと望んでへん!そのために乙葉ちゃん守ったんやな...「違うの!」え...?』
松下「ほんとに、違うの。私はね、アンチには耐えられへんかったみたいなんや。しかも今回のことで自分の本当にやりたかったこと、見つけられたんや」
『ほんまなん?』
松下「ほんま。せやから、みんなとこれから歩む道は違います。けどずっと私は関西Jrを応援してるし、勝手やけど仲間って思っとる。それを許してください」
『クズン...乙葉...ちゃん』
ギュッ
思わず乙葉ちゃんに抱きついた
松下「ふふ笑あなたー!私が居なくてもちゃんとみんなに頼るんだよ?わかんないことはみんなに聞きなね?」
『うん...ズズッ お互い、頑張ろう。ずっと仲間やで!』
松下「うん!」
その時の乙葉ちゃんの笑顔は晴れ晴れしていた
松下「...うん、なんか全部吹っ切れた!関西Jrのみんな、短い間だったけどお世話になりました。そして迷惑かけてごめんなさい」
末澤「迷惑なんて思ったこと...ズズッ ないからな!」
正門「いつでも、相談のるからな」
(頭ポンポン)
リチャ「俺たちはいつも仲間やで」
松下「グズッ...みんな...ありがとう!ささやかやけど、みんな一人一人に手紙書いてきたんや。あ、でも、照れるから家で読んでな笑」
そう言って乙葉ちゃんは一人一人に手紙を渡した
次はあなたの番
ギュッ
『乙葉ちゃん...?』
松下「ごめんね...大好き」
『うん、私も』
やっぱり、乙葉ちゃんはお姉ちゃんや
離れてても仲間やで
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。