あなたside
お兄がinホテルなので
今夜はお母さん(?)と女子会ですっ!
『なんか初めてかも〜』
久しぶりに布団を敷いた
隣には美樹さんがいる
美樹「そーね笑 あの頃は忙しくてこんなことしてあげられなかった...」
『なんかごめんなさい。美樹さん』
美樹「ううん、私が悪いの」
『でもあなた達を置いてったのはきっと理由があったんやろ?』
美樹「理由ってほど大それたものじゃないの。言い訳にしかならないかもしれない」
『聞かせてくれへん?』
美樹「...わかったわ」
「あれはまだあなたが3歳になったばかりの時...」
〜回想〜
美樹side
バッ🚪
『あらあなた、おかえりなさい』
優馬(父)「美樹!聞いてくれ!」
『どうしたの?そんなに急いで』
優馬(父)「大きい仕事が決まった...!俺たち2人でだ!」
当時私たちは30歳。
日本でそこそこ有名な俳優夫婦だった。
仕事にはやりがいを感じてたし、なんと言ってもお芝居が大好きだったの。
そんな中舞い込んだ仕事が
"ハリウッド"だった。
『海外!?そこって治安があまり良くないんじゃ...』
優馬「うん、廉とあなたは連れては行けないよな」
『そうよね』
正直、とても迷った。
仕事と家族、どっちが大事か、私にもわからなかったの。
でも私は仕事を選んだ
『ごめんね廉。急に仕事が入っちゃって』
優馬「すぐ帰ってくるからな!」
永瀬「うん!お仕事頑張ってね」
あなた「まま、ぱぱいってらっしゃっ!」
「『行ってきます!』」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。