『...え?今なんて?』
長尾「どうゆーこと、ですか?」
永瀬「ごめん、ちょっと外で話さへん?」
永瀬「単刀直入に言うとな、あなたは記憶喪失やねん」
『記憶喪失...』
ドラマや映画でよく聞く言葉
大西「ほんま...?グズン」
永瀬「悔しいんやけど、これが事実なんや。しかも、ジャニーズだった時の記憶だけなくなってんねん」
道枝「じゃあ廉くんがお兄さんってことはわかってるんですか?」
永瀬「そーゆうこと。でも去年の8月以降の記憶はほとんどなくなってるっぽい」
大橋「うそ、やろ...ズズッ」
藤原「くそっ!...なんであなたがこんな目に遭わないけんねん」
みんなが下を向いて自分の無力さを痛感してた
その時
高橋「戻す方法ないんですか?」
「『えっ...?』」
さっきからずっと黙ってた高橋が急にしゃべり出した
高橋「だって記憶、なくすことが出来るんやったら戻すこともできるんちゃいますか!」
「『・・・』」
藤原「お前、ほんまあほやな、泣」
高橋「あれ?、、、え?ちゃいます?笑」
大橋「そんなんできるん?」
高橋「や、わかんないっすけど」
あほやん
相変わらず。
でも、
『俺、恭平に賛成や』
長尾「僕...も!あなたならなんか行ける気しますもん!」
道枝「確かに、あなたやもんな!」
大橋「でも、無理やり思い出させるんってどーなんやろ...」
『そんなんせーへんで』
藤原「どうゆうこと?」
『俺らは、ただあなたを信じて待っとくねん。いつ戻ってきてもえーように。よな?高橋!』
高橋「いっちゃんかっこいいとこ持ってくですやんーー!」
『ごめんて笑』
大西「信じて、待つ?」
『そう、奇跡は...な』
"起こる"ってまだ断定はできひん。
怖いねん。
せやけど待つことなら!
西畑忠犬なんで、笑
わん、笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。