第2話

君の名前。
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2021/08/20 06:32
目を開けると、茶髪に緑色の目をした人と、紫色の目と髪の人がいた。

あなた達は誰?俺は誰?
志麻
あ、うらたさん起きたで!
浦田 渉
やぁ、はじめまして。
DOLL
誰…?
浦田 渉
俺はうらた。こっちが志麻。
君はDOLL。ある人につくられたんだ。
DOLL
つくられた…?
志麻
俺もDOLLなんだよ。君と同じ。
DOLL
俺には…志麻とか、うらたみたいな、呼び方ないの?
浦田 渉
今からマスターのとこいくから。きっと、いい名前つけてくれるよ。
DOLL
ます…たー?
浦田 渉
君を作ってくれた人の事。さ、行こう。
志麻
ばいばーい!行ってらっしゃい!
DOLL
…どんな、人かな。
浦田 渉
きっと優しい人だよ。
DOLL
優しい?
浦田 渉
そう。優しい人。
DOLL
俺は、優しい?
浦田 渉
さぁ?君の性格はわかんないけど。マスターと暮らしながら自分探ししな。
DOLL
マスターは、優しい。
俺は、わかんない。
浦田 渉
すぐわかるよ。大丈夫。心配すんな。
DOLL
うん。




坂田side
ピーンポーン
坂田 優
んぁ何…あ!届くんだったって早!!!!
俺はかるく髪を整えて扉を開けた。
坂田 優
はーい。あれ、うらさん?
浦田 渉
げ、お前の家かよ。
うらさんは俺の高校の同級生。会社立ち上げたって聞いたけど…なんで配達員?
坂田 優
うらさん会社は?
浦田 渉
これが会社の仕事ですぅ。DOLLFRIENDS、頼んだろ?
坂田 優
おん。
浦田 渉
来て。
うらさんが手招きした方から出てきたのは、俺がつくったのとそっくりな人。
浦田 渉
これ、お前が作ったやつ。
坂田 優
想像以上にイケメンなんだけど。
浦田 渉
挨拶して。
DOLL
こんにちは。
坂田 優
あぁこんにちは。
浦田 渉
名前、お前がつけてやれよ。それと、こいつの食べ物とかの説明書。
じゃあ仲良くやれよー。
坂田 優
うらさんもう帰んのー?遊ぼーよせっかくだし。
浦田 渉
いやぁ、俺すぐ家帰んないと怒られちまうからなぁ。
坂田 優
誰に?
浦田 渉
俺のDOLL。志麻って言うの。
坂田 優
へぇ。俺なんていう名前にしようかなぁ。
浦田 渉
じゃあなぁ。
坂田 優
おーん。
DOLL
坂田 優
えーっと、君名前決めよ。何がいい?
DOLL
分かりません。
坂田 優
じゃあ…ポチポチ
こっから選んで。
レイ
レオ
センラ
センリ
キール
クローン
DOLLは表情ひとつ変えずにスマホを見る。
DOLL
…これ。
坂田 優
センラか…よしセンラ!
俺は坂田!よろしくな!
センラ
はい。
坂田 優
敬語じゃなくてええよぉ?
センラ
うん。
坂田 優
あー腹減った。ご飯にしよう?
センラ
うん。
坂田 優
えっとセンラのご飯は…え!?ミルクに砂糖溶かすだけ!?死ぬで!?
センラ
死なん。
坂田 優
あぁ…そう?
俺はコップを取り出してミルクを注ぎ砂糖をいれかき混ぜた。
センラ
ありがとう。
坂田 優
上手い?
センラ
わからん。
坂田 優
そぉ。
坂田 優
ヤバっ!もうこんな時間!!!!
センラ、俺大学行ってくるから!留守番してて!
センラ
うん。
坂田 優
行ってきまぁーす!

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