とだけ言って脱衣場で服を脱ぐ
私は、お風呂場へのドアノブに手を添えた
でも、どうしても、ドアの先には行けなかった
裸では行けなかったから、タオルを巻いて入った
お風呂場では、ユンギが湯船につかり、自分の体が見えないように蓋で隠していた
頭がシャワーの水で濡れた
同時に体に巻いていたタオルも濡れ、体に張り付き、体のラインがはっきりと見えた
鏡越しに見えたユンギは、私を見ないようにしてくれている
と、私の視線に気づいたように言った
体を洗い終わって、私もユンギのいる湯船に浸かった
お互いの体が見えないように蓋で隠した為、
ユンギと向かい合わせになった
突然、ユンギの顔が真っ赤になった
息も荒い
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。