第6話

ヨン♥︎ ~樹side ~
2,649
2018/10/14 09:16
相変わらず、あなたちゃんは北斗にくっついていて、
質問は北斗が答えている。


なぜ?


疑問に思って聞こうとした時、
あなた

いやっ!

とっても小さな声。


あなたちゃんの声かな。

北斗があなたちゃんを見てる。
北斗
あなた、どうしたんだ?
あなたちゃんが指差したのは、俺。
俺…?
北斗は少し考えた後、
北斗
今、手を上から下に降ろしたり
したか?
ああ、机の上から
降ろした。
北斗
じゃあ、それだ。

あなた、ただ手を降ろしただけだよ。
あなた

(頷く)

なんなんだろう。


聞こうと思った。
なぁ、
慎太郎
あっ!
なんでさっきからタイミングが合わないんだ?
ガッシャーンコップが割れた音
北斗
おいおい、
慎太郎
ごめん!

肘が当たっちゃって…
あなた

うう…

ごめんなさい…叩かないで…

いや、いやぁ。


ハァ、ハァ、ハァ、




ゴホッゴホッ!

謝り出したかと思ったら、突然咳き込み始めた。
北斗
あなた!

そうか、割れた音は…


あなた、あなた、落ち着いて、

深呼吸しよう。


別の部屋行こうか。
あなた

(頷く)

北斗とあなたちゃんが出て行った。



北斗、戻ってきたら質問ぜめだな。
お疲れ様。

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