あなた side
ピピピピピピ……
鼓膜が破れそうなくらい音の大きい目覚まし時計を止めて、私はベッドから降りた。
クラス替えも有るし、流石に今日は学校に行こうと準備を始める。
学校に行く時は、清楚なフリをして行っている。
…………流石に、東卍に入ってるってこと、バレたくないし。
学校までは徒歩15分程度だ。
たまたま行かされてる学校が近くてよかったわ、、
父親も、態々そんな私に人生かけなくても良かったのに。
なんて、今更そんな事を思いながら歩いていると気がついたら正門の前に立っていた。
ちょっと私がモテるからって、媚びを売ってきてた女達のメアドは全て消えていて、最終的には校舎裏に呼び出されたと思ったらビンタまでされる始末。
『いつかボコボコにしてやりたいなぁ…』
なんてちょっとだけ思いながら、痛くも痒くもないビンタされた頬を何となく撫でた。
そんな2年の3学期の事を思い出していると、1年の時から仲がいい莉桜が後ろから抱き着いてきた。
……ホントは東卍のNo.10やってます。
莉桜の好みの女の子じゃなくてごめんね、、
ハァハァハァ……
思ってたよりもこの山登るのキッついな……
明日からラブちゃんに乗ってこよかな……
to be continued…
ちょっと長くなってしまってごめんなさい…🥲🙏🏼
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。