僕はあと片付けをした後
急いでE組に戻った
ガラッ
どうやら今は授業中だったらしい
僕は席に着いた
そして授業が終わりになろうとする時
何となく察した
僕がそう言うと周りが一気に固まった
空気読めバカあなた!
僕は…勉強の暇すらないんだけどね
学校でしか自習出来ないし…
そんなことを思いながら勉強する準備をしていると
殺せんせーが来た
もう僕は心が限界だったのか
ついポロッと言ってしまった
そう言うと口が止まらなかった
僕は殺せんせーに全てを話した
自分が殺し屋のスノーホワイトだということ
ボスが実の父親で無能呼ばわりされてること
帰るとすぐに虐待されること
そのせいで眠れる日がほぼなく勉強もろくに出来ない事
A組で虐められていたこと
E組でもいじめられたら死のうと思ったこと
僕は涙を流し、震えながら話した
話終わると殺せんせーは僕の頭を撫でた
カルマside
やっべ……教室に忘れ物した……
学校に近いところで気づいてよかった
教室に着いた
あれ?あれは……
殺せんせーと…あなたちゃん?
どうしたんだろ………
あなたちゃん…すごく苦しそうな顔して…
え!?ちょ、泣いてるんだけど!?
殺せんせーが泣かしたのかなー
いや…雰囲気的にないか
〜〜〜〜〜……
〜〜〜〜〜〜〜
ちょっと声聞こえる……
耳澄まそ………
え………………?
あなたちゃんって殺し屋だったの?
それに虐待て………
殺せんせーいい事言うじゃん
あなたちゃん……
俺も……力になってあげたいな…
あなたside
ガラッ
…幻滅されたかな……?
いくらE組のみんながいいひとでも
殺し屋ってことだけは……
言いたくなかった…………
た……確かに……
ドキッ
あれ………なんだろ……この気持ち………
胸がドキドキする………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。